[座談会]他クラブ記者が斬る!! FC東京攻略法 青赤のウィークポイントを徹底スカウティング【後編】

昨季はACLでベスト16になったもののリーグ戦は10位。なかなか中位を脱却できないFC東京には戦術的な弱点があるのではないだろうか。鹿島の番記者・田中滋氏、浦和を精力的に取材する清水英斗氏という他クラブの担当記者が、外からだからこそわかる問題点を指摘する。

2013年08月05日(月)11時42分配信

text by 北健一郎 photo Kenzaburo Matsuoka
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【前編】はこちらから | 【フットボールサミット第11回】掲載

ゾーンの申し子・高橋の意外な弱点

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高橋秀人【写真:松岡健三郎】

清水 ボランチの高橋がセンターバックでプレーすることもありますが、彼のマークもちょっと……いや、かなり怪しいなと思うところがありますね。

 どのあたりが怪しいんですか?

清水 ゾーンの意識が強過ぎるんですよね。例えば、ゾーンの考え方としてはFWに対して1対1でつかず、DF二人の間に挟むようにして相手のFWを置くのがセオリーですけど、「やられる」となったらゾーンからマンツーマンに切り替えなくちゃいけない場面があるんです。でも、高橋は「やられる」という場面でもゾーンの考え方のままで守っている場面が見られるんです。

田中 昨季、二度目の対戦をしたとき、大迫勇也とドゥトラで崩すんですけど、まさにそういう感じでしたね。クサビが大迫に入って、そこに高橋がついているんだけど、大迫に反転されてドゥトラに出されて決められたんです。大迫に対する高橋の対応は、ピッタリつくんじゃなくて、距離を離して見るような守り方だった。

 サッカー批評のインタビューでも「ゾーンにこだわりがある」という話はしていましたよね(サッカー批評60/双葉社)。

清水 ボランチのマークとしては間違っているわけじゃないんですよね。クサビのパスをカットできなければ、前を向かせたとしてもコースを消しながら、横パスを誘導すればいいわけですから。だけど、センターバックの場合は自分が最後のラインだから、本来は前を向かせないようにもっと厳しくいかなければいけなかった。

 なるほど。

清水 たぶん本人も気づいていると思うんですよ。ポポヴィッチ監督が言っていないわけはない。でも、習慣というのは身体に染みつくんですよね。とっさにやれと言われても難しい。

田中 FWのプルアウェイとかにも弱いですよね。ボランチの選手だったらサイドバックとの間に置いて、パスが出たとしても挟みに行けるという考え方だから、ついていかないんですよ。だけど、センターバックの場合、FWがプルアウェイをしたときに離してパスを出されるとシュートを打たれちゃう。

 今シーズンのセンターバックはどうなるんでしょう?

清水 森重、加賀健一、チャン・ヒョンス……。昨シーズン同様、高橋がセンターバックでプレーすることも考えられますよね。そういう面ではセンターバックは不安材料と言えるかもしれません。

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