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日本代表 11年前

失意の4失点。今野泰幸がウルグアイ戦で感じた“世界との差”

4失点と守備が崩壊したウルグアイ戦。センターバックを務めた今野泰幸は何を思うのか。試合前から強力FWを警戒していた今野だったが、対峙してみて改めてその凄さを実感したようだ。

text by 元川悦子 photo by Asuka Kudo / Football Channel

「少しでもスキを与えない。それを90分間続ける」

今野泰幸
今野泰幸【写真:工藤明日香(フットボールチャンネル)】

 6月のコンフェデレーションズカップでネイマール、バロテッリ、エルナンデスといった世界トップクラスのFWと対峙し、自信を深めた今野泰幸。彼にとって故郷・宮城で行われた14日のウルグアイ戦はコンフェデで体感した世界を再確認し、1年後のブラジルワールドカップ本番に向けて自らのレベルを引き上げる貴重な場だった。

 2010年南アフリカワールドカップ4位、2011年コパアメリカ優勝、今年のコンフェデ4位という好成績の原動力となったフォルランとスアレスとの対戦を前に、彼はこんな話をしていた。

「一瞬のスキだったり、ミスが1つ2つ重なったり、寄せが何センチか甘くなったら失点してしまうってことがよく分かった。ウルグアイもそういうチームだから、少しでもスキを与えない、ミスをしないことに尽きる。

 すごく難しいことだと思うけど、それを徹底して90分間やり続けるしかない。フォルランとスアレスはめちゃめちゃ怖さがありますよ。つねに得点を狙っている選手ですから」

 ザッケローニ監督もウルグアイが3ボランチで来る形を想定し、片方のサイドに寄せてボールを奪う形を徹底していた。

「相手が3ボランチで来た場合、基本的にボールサイドにボランチがズレて、逆サイドのMFが絞って、片方の3ボランチを抑えると。サイドチェンジをさせないように片方に寄せて守るってやり方だと思います」

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