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日本代表 11年前

攻守で貢献度の高い岡崎慎司。若手攻撃陣の見本となることが出来るか?

6日のグアテマラ戦。守備の課題が話題に上がる中、現代表で最多得点を記録する岡崎慎司は、そこだけに集中することへ警鐘を鳴らす。当然、前線からの守備も重要だが、そこからいかにしてゴールに結び付けられるのか、を強調する。

text by 河治良幸 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

「原さん、あと2得点です」

岡崎慎司
「今は失点のことを言われているけど、点を取れなかったら今度は攻撃の方が言われる」と語る岡崎【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography】

 ここまで東アジアを挟み、コンフェデとウルグアイ戦で4試合14失点の日本代表。当然ながら守備の立て直しが急務となり、攻撃陣に関しても守備でどれだけ貢献できるかが注目を集めている。しかし、そうした状況に警鐘を鳴らすのがストライカーの岡崎慎司だ。

「今は失点のことを言われているけど、点を取れなかったら今度は攻撃の方が言われる」と語る岡崎に今更、守備の重要性を問うまでもない。これまでも前線から誰よりもボールを追い、時にはプレスバックして中盤やDFラインの守備を助けてきたのが岡崎だ。

 しかし、守備のための守備になってはけない、いい守備からいい攻撃につながる攻守一体こそが彼の原点であり、日本代表の仲間たちに求めるところでもある。

 現在、日本代表での通算得点は35で、元日本代表FWで現日本サッカー協会技術委員長の原博実が記録した歴代3位の37得点まで2得点と迫っている。原委員長に対しても、岡崎の方から直々に「原さん、あと2得点です」という報告があったという。グアテマラ戦で偉大な先輩の記録に並ぶ、あるいは追い越すことも可能で、彼自身もそれは狙っている様子だ。

 新天地のマインツではブンデスリーガの開幕から攻守に好調さを示す岡崎だが、ここまで1得点。惜しくも得点が決まらない場面は目立つが、最後に得点になるかならないかの違いを「(ゴール前で)考えてしまったらダメですね。決まる時は感覚でシュートが打てている」と語る。

 試合まではしっかりと得点場面をシミュレートし、試合になったらシンプルに感性を研ぎ澄ませることができれば、ゴールという結果は付いてくるわけだ。

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