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代表 11年前

本日、日本代表と対戦。試合前に知っておきたいガーナ代表とお国事情

国歌の歌詞が英語になったワケ

 ガーナのかつての宗主国イギリスは、第二次世界大戦でお金を使い過ぎ、国力が一気に衰えた。その期を逃さず、1957年、ガーナはアフリカで初めてのヨーロッパからの独立国になる。

 ガーナ国歌『神よ、祖国ガーナを護り賜え』は、独立により手に入れた「自由と誇り」を神に感謝する歌詞が付けられている。

神よ、われらが祖国ガーナを護り賜え
われらが国家を、高め強くし賜え
自由と権利の大義を永久に守るため
我らに大胆さを与えたまえ

真実な謙虚さで、我らが心を満たしたまえ
恐れを知らない誠意を抱かせたまえ
そして圧制者の支配に抗うを助け賜え
我らすべての意思と力をもって
とこしえに

 歌詞の各節には、「ガーナ(Ghana)」という国名が、誇らしく繰り返される。国名は独立後につけられたもので、8世紀から11世紀に栄えた、「ガーナ王国」から採ったという。

 ガーナ王国は、現在のガーナの北西部、マリとモーリタニアにまたがる大きな黒人王国だった。金と岩塩の隊商貿易の中継地として繁栄した国で、現在はない。ガーナの意味は、『戦士』である。ガーナ王国の初代国王の属名だったらしい。

 3節まである詩は、すべて英語で出来ている。ガーナは、アカン語、ダバニ語、エウェ語、ガー語、他、多民族に加え、部族によっても言葉が違う。そこで、唯一の共通言語である英語が公用語になっており、国歌もそれに倣っている。

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