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日本代表 11年前

合格点と言えるW杯ベスト16への一次テストとなったガーナ戦。守備固めとしてメリット見えた3-4-3

text by 西部謙司 photo by Asuka Kudo / Football Channel

ベスト8の壁を破るために必要なこと

 ベスト16への二次テストは欧州遠征での欧州中堅どころとの試合になる。そこをパスすれば、積み残しているベスト8への挑戦だ。ブラジル、イタリア、メキシコ、ウルグアイと強豪相手には4連敗、あまりにも失点が多すぎた。日本のリズムで押し切れない相手に対してどう守るかが課題である。

 ボールを保持して日本の長所が出る流れにもっていけば、強豪国にも対抗できていた。しかし、前線からのプレスが外されてリトリートしたときに奪いとる力が足りず、逆に自陣に押し込まれたときに脆さが出てしまう。ブロックを組んだときの守備の強度を上げなければいけない。

 そこを改善すれば、日本のリズムでプレーする時間も増える。強豪との差を縮めるポイントだと思う。

 ベスト16に進めば、強豪と対戦する可能性が高い。そこを突破できなければベスト8はない。ただ、そこで負けない力を身につければベスト4と8で当たる相手に大差はないので4強入りも視野に入れられるわけだ。簡単ではないが、少しでも強豪との差を縮めるチャレンジを続けてほしい。

【了】

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