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日本代表 11年前

川島永嗣が語る“原点回帰”と“リスタート”。ザックジャパンが進むべき道とは何か?

text by 元川悦子 photo by Asuka Kudo / Football Channel

「スピラールのためにも勝ちたかった」

「無失点が一番のテーマだったのに、1点を取られてしまったのは残念でしたけど、失点した後もチームとしていい戦いができたし、それが3-1という結果にもつながったと思います。

 実は数日前に昔、名古屋で一緒にプレーしていたマレク(・スピラール)が亡くなって、試合の時間帯くらいがお葬式だったんです。そこに行けなかった分、絶対に勝ちたかったし、自分のプレーで何かを示したかった。彼のためになるプレーができたのかなとは思いますね」とかつての旧友への思いを改めて口にした。

 今回の2連戦は相手のレベルのまちまちで、守備の再構築が完璧にできたとは言い切れない部分があった。それでも川島は、約10日間一緒に練習し、改めてチーム全体で守備の意識づけができたことが大きな収穫だったと考えている。

「今回は攻守両面で自分たちの形を取り戻せるかが非常に大事だった。試合だけじゃなく練習も含めていい時間だったと思います。ただ、この2試合はあくまでリスタート。2連勝という結果が全てではないので、これを積み重ねていかないと意味がない。強い相手と戦う時にどれだけ高い意識を持ってやれるのかなんで。

 10月11月もまた試合がありますし、今回と同じように完成度を高めていくことが重要になりますね。やるべきことは守備だけじゃないですし、攻撃も含めて自分たちの形をより向上させられればいいのかなと思います」と彼は改めて強調した。

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