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堅実な守備では高評価も攻撃には課題。今、内田篤人に求められていることとは何か?

14日のマインツ戦。先発出場し、勝利に貢献したシャルケの内田篤人だったが、新戦力の連携面など課題があったのも事実。攻守にわたってチームのカギを握る存在の彼がさらに成長するためには何が必要なのか?

text by 河治良幸 photo by Ryota Harada

攻撃陣との連携にはやや課題も

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堅実な守備に高い評価が与えられている内田【写真:原田亮太】

 シャルケはアウェーで岡崎慎司を擁するマインツと対戦。前半35分に高い位置のボール奪取から、新加入のプリンス・ボアテングがブンデスリーガ初得点を決め、その1点を守り切る形で連勝を飾った。

 右サイドバックで出場した内田篤人は長身FWチュポ・モティングとの激しいマッチアップをこなしながら、ゴール前の守備でも奮闘。ロングボールに被りかけた場面もあったが、持ち前の俊敏性でリカバリーし、無失点に貢献した。

 攻撃面では右ウィングのファルファンを後ろでサポートしながら、時折2列目を追い越して前に出ようとしたが、なかなか有効なチャンスメークはできず。前半からリードした状況で、守備のバランスワークが求められたことは間違いないが、新戦力を加えた攻撃陣との絡みには改善の余地を残す内容だった。

 シャルケは18日にチャンピオンズリーグのグループステージでルーマニア王者のステアウアとホームで対戦する。昨季のヨーロッパリーグでベスト16に進出し、ルーマニア代表クラスをズラリと揃える好チームだが、先のカードを考えれば是が非でも勝ち点3が欲しい試合だ。

 そこで内田が堅実に守備をこなしながら、攻撃面で得点に貢献するためのポイントをあげたい。

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