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齋藤学の成長曲線――横浜F・マリノス期待の若手が語るJ1優勝への視座

text by 小澤一郎 photo by editorial staff

「オリンピックの方が緊張しましたね」

――完全に齋藤選手が主役の練習ですか?

「オレのための練習をいきなりパターン形式でやるので。『学、今だ。行け、行け』みたいな(笑)。監督が『フォワードはカットインしろ、空けろ』って。そういうのをやってくれていたので、ああいうシーンが増えてくるとやはり、大宮戦のゴールみたいなシーンも増えてくると思います」

――さすがにF・マリノスではそういう練習はないですよね?

「あるわけないじゃないですか(笑)。やられても困りますよ。シュート打つまでに緊張してしまいます」

――7月の東アジアカップでA代表入り、そしてA代表デビューを果たしましたが、アンダーの日本代表の時と異なる感覚でしたか?

「そうでもありませんでした。オリンピックの方が緊張しましたね。東アジアでは調子も良かったですし、自信を持ってピッチに立てました。やってきたことを出せばいいかなという感じでピッチに立ったので、そんなに緊張しなかったです。オリンピックの方が自信なさげに、『どうしようかな』という感じで出てしまいました」

――そうなのですか?

「そうです。オリンピック本大会は不完全燃焼と言いますか、出し切れなかった部分が多かったです」

――サッカーはメンタルがパフォーマンスに大きく影響するスポーツですが、自信を持ってプレーするためには何が必要だと思いますか?

「楽しくサッカーをしようというのを凄く心がけて今はやっています。オリンピックの時とそこが一番違うところだと思います。あの時に今の感覚を持っていたら、また違ったかなと思います。ポジティブなミスだったらいいやと今は思っていますので、そういうところもメンタル的に強くなりました」

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