代表チームで起こった同性愛問題
去年来日したファルコネッツの何人かは、お姉さん組のスーパー・ファルコンズに昇格しているかもしれない。また、あの楽しいゴールパフォーマンスが見られると思うと少し楽しみでもある。いや、なでしこ応援組としては、ゴールパフォーマンスなど見せられると困るのだが。
ナイジェリア流の「女性らしさ」という基準はわからないのだが、ファルコネッツのゴールパフォーマンスは、国内では賛否両論らしく、「彼女たちは少女たちの憧れなのだから、もう少し女性らしい振る舞いをするべきだ」というお小言ももらったらしい。コーナーフラッグ側にあるカメラに向かって、数人でキャイ~ンのポーズをしていたのは記憶にある。
「らしさ」というデリケートな部分で、スーパー・ファルコンズには昨年、ちょっとした事件があった。代表の中に何人かのレズビアンが存在し、それに対してナイジェリアサッカー協会の会長が不快感を示したということだった。
「レズビアンの選手は所属のクラブチームからも排除すべきだ」という会長発言を問題視したのはFIFAで、あらゆる差別の排除を推し進める立場から、ペナルティの警告を発し、この件はひとまず落ち着いた。ナイジェリアはこれに先立って、ゲイ選手の問題も取りざたされていた。
ナイジェリアでは同性愛は法的に禁じられているとのことらしい。
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