なでしこジャパンと対戦。試合前に知っておきたいナイジェリア代表とお国事情

2013年09月22日(Sun)18時16分配信

text by いとうやまね
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トランペットは欠かせない

 ナイジェリア代表の応援団は、飛び切り賑やかだ。緑色に着飾った彼らは、トランペットと太鼓に先導されて、コンコースを練り歩く。いや、歩くのではなく「練り踊る」と言ったほうが正しいかもしれない。

 ナイジェリア本国の都市ラゴスでは、大きなカーニバルがあり、鮮やかな衣装を身にまとった人々が、太鼓のリズムにあわせて大通りを、練り踊る。

 かつて、この地に悪名高き「奴隷海岸」が生まれ、たくさんの黒人たちが、ポルトガル人らによって海の向こうの国に連れて行かれた。その彼らが、ブラジルのサンバのベースを築いたとされている。ナイジェリアサポーターの奏でる音楽は、そんな歴史を感じさせる響きがある。

 ナイジェリアは名トランぺッターを多く輩出していることでも知られている。古くは、アフロビートの創始者として世界的に著名なフェラ・クティ氏がいる。「Black President(黒い大統領)」の呼び名で知られていた。

 国内でのお祭りや催し物には、必ずトランペット奏者の出番がある。結婚式やお葬式にもトランペットの音色が響き渡る。時に激しく、時に悲しく、人の感情をそのまま映し出す。

 スタジアムには常時トランペットが鳴り響く。大きな大会になると流行りの歌手が応援歌をリリースするのだが、そのメロディーラインだったり、即興の時もある。周りでは、太鼓とブラスに合わせて男たちが踊る。

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