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「クラブの延長線上に代表がある」。岡崎慎司が語る自らに足りない“仕掛ける”意識

新天地マインツで華々しいデビューを飾った岡崎慎司だが、ここ最近は勝ち星に見放されている。苦戦の要因は一体何なのか? 本人の言葉を紐解くと、クラブと代表で共通する課題があるようだ。

text by 元川悦子 photo by Ryota Harada

勝てなくなったマインツ

岡崎慎司
開幕戦でいきなりゴールするという華々しい新天地デビューを飾った岡崎慎司【写真:原田亮太】

 今季かドイツ2つ目のクラブであるマインツへ移籍し、古巣・シュツットガルトとの開幕戦でいきなりゴールするという華々しい新天地デビューを飾った岡崎慎司。

 8月のウルグアイ戦で一時帰国した際には「シュツットガルトで自分が2年半やってきたことを出す場だったので、結果として表れてスカッとした部分はあった。マインツで溶け込めたから得点できたと思うし、大事なところで取れてよかった」と大きな手ごたえを口にしていた。チームの開幕3連勝で好発進し、岡崎のブレイクが大いに期待された。

 ところが、8月31日の第4節・ハノーファー戦に1-4で敗れたところから風向きが変わり始める。9月の代表2連戦も最初のグアテマラ戦で左ひざを負傷し、早々とチームを離脱することになった。

 その後すぐに戦線復帰はしたものの、岡崎の今季2点目は遠く、チームも4連敗と泥沼状態に陥る。そして5日のホッフェンハイム戦も前半のうちから2失点。勝っていないチームの自信のなさが如実に表れた。

 岡崎も左FWから1トップへとポジションを変え、泥臭く献身的にゴールに迫るが、1点が遠い。最終的にマインツは2-2に追いついたが、得点が生まれた時にはすでに彼はベンチに退いていた。10月代表2連戦に向けて弾みをつけられず、本人も複雑な心境をのぞかせた。

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