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本当に「ハンド」はなかったのか? 日本サッカー協会が“セクハラ疑惑”を全面否定

日本サッカー協会は10日、理事会終了後に記者会見を開き、大仁邦彌会長が田中道博・専務理事の辞任を発表した。田中理事は一部で「セクハラ疑惑」が報じられていた。協会は疑惑はなかったと発表した。

text by 植田路生 photo by Asuka Kudo / Football Channel

セクハラ疑惑と辞任「まったく関係ない」

 日本サッカー協会は10日、理事会終了後に記者会見を開き、大仁邦彌会長が田中道博・専務理事の辞任を発表した。

日本サッカー協会
日本サッカー協会はセクハラに対する疑惑はなかったと発表した【写真:工藤明日香 / フットボールチャンネル】

 配布された資料および大仁会長の発表によれば、田中理事は8月末より体調を崩し自宅で静養していた。職務に復帰できない状況が約1ヶ月続き、9月30日、協会宛てに電話で辞任の申し出をしたという。

 大仁会長は、一旦は留意したものの本人の意思が固く、10月8日、文書で辞任を申し出。協会もこれを受理した。田中理事が担当していた委員長職などの後任は未定で、11月度の理事会を経て決定するという。なお、本人の詳しい病状などは明らかにされていない。

 報道陣に配布された田中理事の署名のある文書には「この度、このような状況が続き休職してしまうことで、大仁会長を始め多くの関係する皆様にご迷惑を掛けるわけにはいかないと強く思い、自ら専務理事の職を辞することとしました」との記載があった。

 田中理事は昨年2月の日本体育協会懇親会で、女性職員に対し「セクハラ疑惑があった」との報道があった。日刊スポーツは「我々も独自で調査して、田中がテーブルの下で(女性職員の)手を握ったとか、という事実は確認しています」という田嶋幸三・副会長のコメントを報じている。

 記者会見では、田中理事の辞任とセクハラ疑惑への関係性への質問が出た。

 大仁会長は「何度も田嶋副会長からあったように、まったく関係ありません。事実もありません。ただ、10月4日の報道(セクハラ疑惑を報じた記事)は田中理事への精神的ダメージがあったと思います。

 そういう決定(辞任という決断)に大きな影響を与えたと。家族もいますので、そういうことだと思っています」と回答。

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