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海外組が語る。日本サッカーの進化に海外移籍は必要なのか?(後編)

text by 編集部 photo by Asuka Kudo / Football Channel

「2部でも3部でもいくべき」

 Jリーグ一筋でプレーしている彼は、「海外志向の考えをどう思うか」と問いに対しては、「日本にいるよりもヨーロッパにいるほうがいいと思っている。ただ一部にこだわりすぎている所が、日本人はある。2部でも3部でもいくべき」とあっさりと海外志向を認めている。

 1部リーグにこだわるのではなく、試合に出れるのであれば、「2部でも3部でもいくべき」という部分が彼らしい主張かもしれない。

 そして現在、自身がプレーするJリーグに対しても、様々な提言をしている。まずは「活発な移籍」だ。

「Jリーグの選手の移動があまりにも少ない。J2でやっている選手が活躍してもなかなかJ1に上がれない。もっと活発に動いてもいいんじゃないかという思いはある」

 次に「ビッククラブの存在」。

「抜きん出たチームが無い。スペインではレアルやバルセロナがあれだけ抜きん出ていて、あそこの2チームでプレーしたいという選手も多いはず。活躍したら年俸が今の5倍になるとかも今のJリーグではない」

 そして最後の提言は「前向きなリーグ改革」。

「まだJリーグが出来て20年ちょっとしか経っていない。いろんな工夫をしてもいい。改革を繰り返してJリーグの形を探るべき」

 と2015年から予定されている改革にも前向きだ。

 海外を経験して戻ってきた選手、海外で成功を収めた選手、国内一筋で成功している選手。様々な視点から「海外移籍の是非」を考えさせられる、良番組であった。

【了】

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