フランス・リーグ1がチーム数の削減を検討か。協会会長の爆弾発言の真意とは?

フランスのリーグ1の会長がチーム数の削減について言及し、話題を呼んでいる。反対も多くあるが、なぜチーム数を減らしたいのだろうか。そこにはフランスサッカーを取り巻く環境が大きく影響している。

2013年10月21日(Mon)11時43分配信

text by 小川由紀子
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1個のケーキを20人で分けるより、18人で分けたほうが…

 アート界の鬼才、サルバドーレ・ダリから奇天烈さをちょっと抜いたような風貌のフレデリック・ティリエーズ、プロフットボール協会(LFP)会長は時折、周囲を驚かす問題発言をするところも、かの御仁の系譜をやや引き継いでいるのだが、先日も、「リーグ1を18チームに削減したい」と提案して、渦中の人となっている。

 ティリエーズ氏の目的は、11-12シーズンには1億3000万ユーロを計上したプロリーグクラブ(L1とL2の計40クラブ)の財政赤字を軽減することにある。

 12年から16年まで、4年契約で締結されたテレビ放映権も以前より6100万ユーロもカットとなり、リーグ全体の収益は激減する一方。1クラブあたりの取り分を増やすには、全体数を減らすのが最善だ、というのが会長の意見だ。

併せて、
①毎シーズン終了時にリーグ2と入れ替わるクラブを2クラブに減らし、プレーオフ制を導入する
②ヨーロッパリーグで結果を出したクラブには、ボーナスを支給する
③プロクラブに与えるライセンスの規定をより厳密にする
という案も発表された。

 しかし「1個のケーキを20人で分けるより、18人で分けたほうが1人分は大きい、なんていう短絡的な考えはまるで小学1年生レベルだ」と吐き捨てたカーンのジャンフランソワ・フォルタン会長を筆頭に、トップリーグ昇格を目標にしているリーグ2上位陣や、両リーグ間を行ったり来たりしているシーソークラブの幹部陣からは反対意見が殺到している。

 昇格できるポストが減るだけでなく、プレーオフ導入ともなれば、エリートリーグへの仲間入りはさらに狭き門となるのだから、それも当然だろう。

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