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マージーサイドダービーは3ー3のドロー

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全得点がセットプレー絡み
全得点がセットプレー絡み【写真:goal.com】

23日に行われたプレミアリーグ第12節、エヴァートン対リヴァプールのマージーサイドダービーは、3ー3の引き分けに終わった。

伝統の一戦は、立ち上がりから動いた。5分、まずはリヴァプールがセットプレーで先制する。左CKを得ると、ニアにいたコウチーニョがスルスルとファーへ。中央での競り合いからボールが流れると、フリーで待っていたコウチーニョが右足で決めた。

しかし、エヴァートンがすぐに取り戻す。8分、こちらもセットプレーだった。敵陣の低い位置でFKを得ると、ペナルティーエリア内に長いボールが入る。これをバークリーが右に落とすと、ミララスがゴール。すぐに1ー1とした。

ダービーらしい白熱の展開で、どちらも激しいプレーが続くが、19分にはルイス・スアレスのスーパーゴールが試合を動かした。ペナルティーエリア手前からFKを直接狙うと、L・スアレスのシュートは壁の外を巻いてゴール右隅へ。立ち上がりはなかなかプレーに絡めなかったエースが、1つのプレーで大きな仕事をした。

34分には、そのL・スアレスが狙われる。ボールを持ったL・スアレスに対し、ミララスが後ろからチェック。足の裏を相手のひざ裏に突き刺した。フィル・ダウド主審の取り出したカードはイエロー。時間帯を考慮されたのか、エヴァートンとしては助かった形だ。

1点を追うエヴァートンは、後半立ち上がり早々にベインズが負傷で下がるトラブルに見舞われるが、交代で入ったデウロフェウとともに前に出る。しかし、相手GKミニョレの好守にも遭い、得点が決まらない。

60分には、L・スアレスの突破がDFに阻まれてボールがゴール前にこぼれると、アレンがこれを拾って決定機。完全にGKと1対1になるが、右足のインサイドで放ったていねいなシュートは、枠の右に外れた。

運にも恵まれて可能性をつなぐエヴァートンは、72分に待望の同点弾。ルカクの強烈なFKは再びミニョレに阻まれたが、こぼれ球を拾って左サイドからパスをつなぐと、最後は中央でルカク。インサイドでコースを狙い、2ー2とした。

その後はどちらも3点目を目指して前に向かう。

リヴァプールは78分、右サイドから質の高いクロスが入り、ファーのL・スアレスがヘディングで合わせたが、これはGKの正面。その直後には、コンディションの問題で先発を外れたスタリッジを投入して、前線を増やした。

しかし、3点目を奪ったのはホームチームだった。82分、エヴァートンはこの試合で初めてリードを奪う。左CKをミララスが蹴ると、ニアでルカクがヘッド。フラナガンに競り勝ち、力強く決めた。

それでも試合は終わらなかった。89分、右からのFKをジェラードが中に入れると、鋭いボールにニアでスタリッジがヘッド。ゴール左に決めて、3ー3になる。

残り時間でリヴァプールはL・スアレスらがチャンスをつくるが、4点目は生まれず。白熱のダービーは、3ー3の引き分けに終わった。

Goal.com

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