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セビージャ、昨季同様ピスファンでベティスを一蹴

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4-0の快勝を収める
4-0の快勝を収める【写真:goal.com】

24日のリーガエスパニョーラ第14節、サンチェス・ピスファンで行われたセビージャ対ベティスのセビージャダービーは、4-0でセビージャの勝利に終わった。同ダービーの通算成績は、セビージャから見て48勝26分け33敗となっている。

セビージャ市全体を麻痺させるなど、そのほとばしる情熱によって世界屈指と称されるダービーマッチ。昨季のピスファンでの一戦では、開始13秒のレジェスの先制点などによってセビージャが5-1の勝利を収めたが、この試合でもキックオフ早々に天才MFが輝いた。サプライズで先発出場を果たしたセビージャのカンテラーノは2分、自身の真上に落ちてきたボールに左足で合わせ、最前線のバッカにスルーパス。最終ラインを抜け出した背番号9が、GKギジェルモ・サラの守るゴールを冷静に破った。

1-0となってリスタートされた試合は、中盤で潰し合いの様相を呈する。劣勢のベティスは24分、モリーナがファツィオとの空中戦に競り勝ちヘディングシュートを放つも、これはわずかに枠外へ。また38分にはノノが強烈なミドルでゴールをうかがったが、GKベトの好反応に阻まれた。同点に追いつく可能性も感じさせたメル監督のチームだったが、41分に退場者が。ドリブルを仕掛けるレジェスを腕で止めたパウランが、2枚目のイエロカードを提示された。レジェスを倒した直後に過ちの表情を浮かべたブラジル人DFは、ピッチ外で涙を流し、その後ロッカールームへ戻っていた。

対してセビージャは、数的優位に立った直後に追加点を獲得。ラキティッチのFKにエムビアが頭で合わせ、これが枠内に収まった。前半は2-0で終了。メル監督はハーフタイムにシュタインヘーファーとの交代でジョルディを投入し、パウランの抜けたセンターバックを補充している。

後半、確実にボールを回すセビージャは59分に加点。バッカの浮き球からボックス内に侵入したビトロが、角度のないところからシュートを沈めた。さらなる劣勢に立たされたメル監督はバディージョ、モリーナに代えてルベン・カストロ、マティージャをピッチに立たせ、決死の猛攻に出た。

一方、エメリ監督はレジェス、バッカ、ビトロとの交代でペロッティ、ガメイロ、イボラを次々にピッチへ送り込む。そのテクニックを存分に披露したレジェスがピッチから去る際には、大喝采が起こっている。そして、セビージャがベティスにダメ押しとなる屈辱を与えたのは88分。CKから誰よりも高く飛び上がったイボラが、頭でボールを流し込んだ。試合は4-0のまま、試合終了のホイッスル。ピスファンのセビジスタは、「100年間戦い続け、この街をリードし続ける私のチーム」との歌詞が含まれたクラブ創立100周年イムノを歌いながら、昨季に続くダービー快勝の喜びを爆発させている。

連勝のセビージャは勝ち点を19として8位に浮上。ここ7試合の成績を1分け6敗としたベティスは、勝ち点9で最下位に沈んでいる。

Goal.com

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