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ユナイテッド、ホームでエヴァートンに黒星 香川は先発で58分まで

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ホームでゴール奪えず終盤に失点
ホームでゴール奪えず終盤に失点【写真:goal.com】

プレミアリーグ第14節、マンチェスター・ユナイテッド対エヴァートンの一戦が4日行われ、アウェーのエヴァートンが1-0で勝利した。ユナイテッドMF香川真司は先発し、57分までプレーしている。

モイーズ監督の古巣との対戦として注目されたこの試合に、香川は前節に続いてトップ下での先発出場。依然ファン・ペルシを欠くユナイテッドにおいて、ルーニーらとのコンビでゴールを生み出すことが期待された。

序盤に積極的に仕掛けたのはアウェーのエヴァートン。5分にルカクがファーストシュートを放つと、8分にも速いカウンターから最後はルカクがシュートに持ち込み、その後のCKからのプレーでもミララスの鋭いシュートがデ・ヘアを脅かす。

ハイペースに攻撃を繰り出した最初の10分にゴールを奪えなかったエヴァートンに対し、15分前後からはユナイテッドが押し返す。16分にはルーニーの強烈なシュートをハワードが好セーブで阻むなど、立て続けにチャンスをつくり始めた。

22分には香川に大きな見せ場が訪れる。エブラがエリア手前左側からの突破を図ると、相手選手に当たってこぼれたボールがオフサイド気味の位置にいた香川へ。決定的な形で抜け出して左足シュートを放ったが、タイミングよく飛び出したハワードにコースを消されてしまった。

24分にはラファエウのクロスにギグスがヘディングで薄く合わせたボールがわずかに左ポストの外へ。さらに29分、エリア手前でパスを受けたルーニーのシュートがディスタンの足に当たってコースを変えると、意表を突かれたハワードの横を転がって右ポストを叩く。中央に跳ね返ったボールには香川が詰めていたが、ハワードが足を伸ばして何とか掻き出した。

エヴァートンも機を見て速いカウンターを仕掛け、時折ユナイテッドのゴールを脅かす形もつくり出していた。38分にはフェライニを振り切ってドリブルで前進したバークリーがミドル。41分にはサイドチェンジを受けたルカクが右サイドから持ち込んで強烈なシュートを放ったが、デ・ヘアがひざで辛うじて弾き出した。

前半終了間際にも香川が絡んだ良い攻撃があったが、左サイドからの低いクロスにウェルベック、ルーニーはわずかに合わせられず。DFに当たって中央に跳ね返ったボールにルーニーが足を出したがハワードにキャッチされ、前半はそのまま0-0で折り返した。

後半に入りいきなりエブラの強烈なシュートでゴールを襲ったユナイテッドだが、その後は良い流れを維持できず、なかなか決定的な形は生まれない。モイーズ監督は早めの時間から選手交代に活路を見出すことを決断し、決して動きは悪くなかった香川、ラファエウを下げてナニ、ジャヌザイを投入した。

停滞気味の試合の中、ユナイテッドがあと一歩まで先制点に迫ったのは72分。左からのCKにエブラがヘディングで合わせると、正面へのボールをハワードがセーブ。跳ね返されたボールをウェルベックがダイレクトで押し込もうとしたが、このヘディングもクロスバーを叩いてゴールはならなかった。

アウェーでのスコアレスドローに満足するかに見えたエヴァートンだが、ワンチャンスを生かして値千金のゴールを奪うことに成功する。85分、コールマンがエリア手前左寄りの位置でバレンシアに倒されてFKを獲得。ミララスが放ったシュートは惜しくも左ポストを叩いたが、そこからさらに波状攻撃を仕掛ける。

デウロフェウのエリア内へのドリブル突破、オビエドのクロスもゴールにはつながらなかったが、右サイドでボールを受けたルカクがもう一度仕掛ける。シュート性のボールはやや当たりそこねてゴール左へと流れたが、ここに走り込んだオビエドのシュートがデ・ヘアを破った。

そのまま1点を返せなかったユナイテッドは0-1で敗戦。9月末のウェスト・ブロムウィッチ戦以来公式戦13試合ぶり、リーグ戦8試合ぶりの黒星で、上位に勝ち点差を離される痛い結果となってしまった。

Goal.com

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