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W杯組み分けに警戒するホン監督「悪くないが、有利なことはない」。韓国メディアは日本を評価「突破の可能性高い」

text by 呉承鎬 photo by Norio Rokukawa

「“最高の組”や“クル(蜜)な組”とは言い過ぎ」

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ホン・ミョンボ監督は冷静にグループリーグを分析している【写真:六川則夫】

 一方、サッカー専門ネットニュース『Footballista』のリュ・チョン記者は、冷静な口調でこう語る。

「もちろん、グループEやグループGに比べれば良い組ですが、“最高の組”や“クル(蜜)な組”とは言い過ぎ。ベルギーは今、ヨーロッパで非常に力をつけていますし、アルジェリアはフランスでプレーする選手も多い。

 ロシアとは11月に対戦したとはいえ、相手は国内組だけの構成でしたし、カペッロ監督の守備サッカーを打ち破るのは簡単ではないはず。つまり、決して簡単に勝ち点を計算できない。2006年W杯時もスイスに勝てると見込んでいましたが、実際には0-2で韓国は負けました。そうしたことが起こる可能性もある。

 それを踏まえて韓国の成績を予想すると、グループリーグ3試合で勝ち点3が現状では冷静な計算ではないでしょうか。良くて1勝2敗もしくは3分けです。世界から見れば、現時点での韓国の予想ポジションはグループ3位というのが妥当なのかもしれなません」

 意外と客観的な見方であるが、ホン・ミョンボ監督も冷静だ。「ベルギーとロシアは新興強豪国。選手構成はほかのどこと比べても負けない国なので放心できないし、我々が放心という表現を使うこと自体、間違っている。

 移動に関しても、我々が良ければ相手にとっても良いということ。我々は難しい環境時にあふれ出る力が強いほうだが、今回のように良い環境ではむしろ我々に有利なことはない」と、淡々と語っている。

 ちなみにホン監督は恩師のフース・ヒディンク監督にロシア対策の協力を要請し、日本対ベルギー戦の試合映像の入手にもさっそく取り掛かっていると、明らかにしている。

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