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バイエルン、無敗記録を41としてクラブW杯へ

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ホームでHSVに3-1と快勝
ホームでHSVに3-1と快勝【写真:goal.com】

14日に行われたブンデスリーガ第14節、バイエルン対ハンブルガーSV(HSV)の一戦は、3-1でホームのバイエルンが勝利し、無敗記録を41試合に更新した。

チャンピオンズリーグ(CL)でマンチェスター・シティに2-3と敗れ、昨季から続いていたCL連勝記録が10でストップしたバイエルン。開幕前のボルシア・ドルトムントとのドイツ・スーパーカップ以来、公式戦25試合ぶりの敗戦が、常勝軍団にどのような影響をもたらすかが注目された。

中2日でクラブ・ワールドカップのためモロッコへ移動しなければならないバイエルンは、リベリとアラバの強力ホットラインを温存。一方、2試合白星のないHSVはファン・デル・ファールトが復帰し、王者とのアウェーゲームに臨んだ。

立ち上がり、メンバーを入れ替えたことで思うようにパスが回らないバイエルンは、ファン・デル・ファールトとバデリが上手くボールに絡むHSVに良い形で試合に入られる。リベリとロッベンの不在で、両サイドで起点がつくれず、集中したHSV守備陣に手を焼いた。

それでも、チアゴとクロース、これにゲッツェが絡んで中盤でボールが回るようになると、徐々にバイエルンがペースを握り始める。15分、ゲッツェのスルーパスにミュラーが抜け出してGKドロブニをかわすも、ここはオフサイド。21分には、チアゴのパスに抜けたラフィーニャの右クロスがゴール前でこぼれ球となり、反応したゲッツェが左足で押し込もうとするが、DFにブロックされる。

38分にも、クロースのFKに合わせたマンジュキッチのヘディングが、ゴール左へとわずかに外れるなど、バイエルンは攻めながらもなかなかゴールを奪えない。

無失点で前半を乗り切ろという意図が見えるHSVに対し、バイエルンは42分についに均衡を破る。中盤左でボールを受けたクロースのサイドチェンジから、ペナルティーエリア右へと抜け出したのはラフィーニャ。ダイレクトでゴール前に折り返すと、中央のマンジュキッチがDFに競り勝って頭で押し込み、待望の先制点を奪う。

1点ビハインドで後半を迎えたHSVは、48分にダンテのパスを奪って前線へとつなぎ、ラソッガが抜け出す。遠目からのシュートはゴール左へと外れたが、後半も良い入り方を見せた。

しかし、得点を奪ったのは、またしてもバイエルン。52分、ペナルティーエリア内左でゴールを背にチアゴからの浮き球パスを受けたゲッツェが、トラップと同時に反転して右足でボレー。華麗なシュートをゴール左隅へと決めた。

追加点を奪ったバイエルンは、63分にゲッツェに代わってリベリを投入。一気に畳み掛けるかに思われたが、そのリベリが入りたてのプレーでミスを連発し、流れに乗れない。

反撃の機会を得たHSVは、70分にラソッガがペナルティーエリア手前から右足でシュートを放つも、ゴール左へ外れる。74分のファン・デル・ファールトのヘディングもGKノイアーにキャッチされた。

HSVの攻撃が実を結んだのは、87分になってからだった。左サイドを突破したヤンセンの折り返しを、ペナルティーエリア中央に走り込んだラソッガが右足で豪快に押し込んで1点を返す。

CLでも2点リードから逆転負けを喫したバイエルンにとっては嫌な失点となったが、終了間際には途中出場の2人が結果を出した。中盤で若いホイビュルクがこぼれ球を拾うと、負傷明けのシャチリがラストパスに抜け出し、ドロブニの動きを見ながら冷静に右隅へと流し込んで3点目。ホームでしっかりと勝ち点3を手にし、クラブ世界一のタイトル獲得に弾みをつけた。

Goal.com

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