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D・コスタまたも2発、アトレティコが暫定で首位浮上

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セビージャはビジャレアル撃破、ベティスはアルメリアに敗戦
セビージャはビジャレアル撃破、ベティスはアルメリアに敗戦【写真:goal.com】

21日のリーガエスパニョーラ第17節、アトレティコ・マドリーは本拠地ビセンテ・カルデロンでのレバンテ戦を3-2で制した。残り2試合を残した段階で、昨季前半戦を2上回ると勝ち点46を獲得したシメオネ監督のチームは、暫定ながらバルセロナを抜き単独首位に立っている。

バルセロナと勝ち点&得失点差で並び、このレバンテ戦とマルティーノ監督のチームが翌日に臨むヘタフェ戦の結果次第で、首位に立ったままクリスマス休暇を迎えられるアトレティコ。だが名将カパロス監督率いるチームを相手にしたこの一戦では、開始早々の1分に失点を許してしまう。ニコスのスルーパスからイバンシッツにペナルティーエリア内への侵入を許し、GKクルトゥワが守るゴールを破られた。

反撃に出たいアトレティコだったが、攻撃の起点となるフアンフラン&フィリペのオーバーラップを塞がれ苦戦。それでもロングボールを織り交ぜた展開で堅守をこじ開けようと試み、29分にようやく同点に追いつく。イバンシッツが負傷でピッチから離れたことを受け、ゴディンが攻撃参加。フアンフランが左足で上げたクロスからヘディングシュートを繰り出し、これがゴールに突き刺さった。

1-1のままハーフタイムを迎えたアトレティコは、後半開始から2分後にジエゴ・コスタが鉤爪を炸裂させて逆転。ガビの右サイドからのFK、ファーで待ち受けていた“パンテーラ(D・コスタの愛称、黒豹の位)”は、左足のダイレクトシュートでネットを揺らした。その後も執拗にゴールを狙うアトレティコだったが、攻撃に比重が偏り過ぎたことで失点。途中出場のペドロ・リオスの単独突破を許し、クルトゥワとの1対1を制された。

2-2とされたシメオネ監督はビジャ、コケとの交代でラウール・ガルシア、アドリアンを投入して打開を図るも、再び堅守を見せるレバンテの前に攻めあぐねる。しかし77分、ペナルティーエリア内に侵入したフアンフランがルベン・ガルシアに倒され、ゴンサレス・ゴンサレス主審がPKを指示。キッカーのD・コスタが2戦連続のドブレテ(2得点)でリーガの得点数を19に伸ばし、再度リードを得た。

終盤にはレバンテの攻勢を受けたアトレティコだったが、GKクルトゥワを中心とした守備陣はさらなる失点を許さず。90分にはレバンテのフアンフランがフィリペとの衝突で一発退場になるなどして、最後までリードを守り切っている。

また、エル・マドリガルでのビジャレアル対セビージャは2-1でセビージャが勝利している。エメリ監督のチームは24分に迎えたセットプレーでカラが先制点を記録し、71分にはムサッキオのクリアミスからバッカが加点。ビジャレアルの反撃を88分のペルベトの一発だけに抑え、勝ち点3を持ち帰ることに成功した。7位セビージャは、5位ビジャレアルとの勝ち点2差を縮めている。

ベニト・ビジャマリンでのベティス対アルメリアは1-0でアルメリアが勝ち点3を獲得した。アルメリアの決勝点が決まったのは、キックオフから4分後のこと。アセスのシュートがパウランに当たってコースが変わり、これがそのまま枠内に吸い込まれた。同点にも追いつけず、最下位のまま年明けを迎えることになったベティスだが、ベティコス(ファン)はストシッチSD(スポーツディレクター)の辞任を求めるコールを繰り返している。

Goal.com

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