本田のミラン・デビューはなぜ遅れた? 6日の出場を阻んだ“法の壁”と厳しいメディカルチェック

2014年01月07日(Tue)11時40分配信

text by 神尾光臣 photo Kazhito Yamada / Kaz Photography
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メディカルチェック前はランニングも禁止

 まず本田の早期到着と選手登録だが、これは1月3日になるまで不可能だった。この日は、イタリアのレガ・セリエAにおける冬季の移籍登録の解禁日。契約書が認可され、就労ビザの取得が可能になるのもそこからになる。イタリアへの渡航も、ビザ発給を待たなければならなかった。

 ただ過去の日本人選手は、ビザ発給の前にイタリアへ一度渡って練習に参加し、労働許可がおりてビザ取得が可能になった状態で一度帰国している。しかしそれも全てのケースが夏移籍で、シーズン開幕までにたっぷり時間があったからこそ可能になっていたに過ぎない。

 本田の前所属先であるCSKAモスクワの契約は12月31日まであったため、それまでの間は練習へ参加させるわけにもいかない。この辺りの条件を全て考慮すれば、渡航はビザ発給を待つというプロセスに落ち着くのも十分納得のいくことだった。

 従って、メディカルチェックの実施もミラノに到着した5日以降となった。肺活量や筋耐性など、さまざまな項目のテストを通して、選手が競技に耐え得る体であるかどうかを細かくチェック。

 サッカーに限らず、イタリアのスポーツ選手登録には厳しい検査が義務づけられており、もし不備のままで練習や試合に参加させた場合、当該のクラブにかなり重いペナルティが科せられる場合もある。

 到着後、本田がランニングを希望したところクラブに止められたことが明らかになったが、「メディカルチェックが済んでいないから(ガッリアーニ副会長)」という理由によるものだ。

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