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マンU公式戦13年ぶり3連敗。現地識者が攻撃陣の不振を分析「自信をなくしているからだ」

text by 藤井重隆 By Shigetaka Fujii photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

「今のユナイテッドは、敵の守備を崩すことができずにいる」

マンU公式戦13年ぶり3連敗。現地識者が攻撃陣の不振を分析「自信をなくしているからだ」
モイーズ監督は試合後、主審の判定に動揺を隠さなかった【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography】

 デビッド・モイーズ監督は試合後、線審の判定を見てPKを与えた主審の判定に動揺を隠さなかった。

「我々は現在、敵チームだけでなく審判団とも戦っているようだ。判定は本当に酷いし、笑ってしまうほどだ。どうして線審がPKを与えられるんだ? 主審は線審よりも的確な判断を下せる位置にいた。相手の先制点につながったFKも我々がもらうべきFKだった」

 一方、チームが記録的な成績不振に陥っていることについては、「重圧はない。準決勝はホームとアウェーで2試合行われるし、第2戦を楽しみにしている。もっと大事なのはユナイテッドファンが私やクラブを応援してくれていることだ。彼らは連敗に慣れていないが、我々が厳しい時を迎えている事を分かってくれている」と語った。

 一方、スカイスポーツの解説者で元ユナイテッドのイングランド代表FWアンディ・コール氏は次のように試合を分析している。

「今のユナイテッドは、敵の守備を崩すことができずにいる。ウェルベックはスピードで相手の守備を混乱させる事ができるし、ヤヌザイは今日の試合で最もいいプレーをしていた。

 彼らのような選手がいれば、ユナイテッド本来の実力で相手を崩すことも可能だ。彼らが実力を発揮し始めれば再び勝利を築けるだろうが、今のチームには自信が欠落している事が見てとれる」

 先週のリーグ戦でトッテナム、5日に行われたイングランド協会杯(FAカップ)でスウォンジー、そして今回のリーグカップでサンダーランドに黒星を喫したユナイテッド。成績不振で地元メディアのモイーズ監督へ対する批判は一層厳しくなってきた。

 ユナイテッドは11日にホームで行われる次戦で再びスウォンジーとリーグ戦で顔を合わせることになるが、19日には敵地でのチェルシー戦が控えているだけに、悪い流れを断ち切りたいところだ。

【了】

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