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本田圭佑 10年前

「今のミランにはもったいない」「ベンチにいればよかったのに」。デビュー戦の本田に現地記者・相手監督が絶賛

text by 編集部 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

本田をなぜ右で使ったのか?

――本田の投入は何を変えたかったか?

「より攻撃的にしたかった。いいプレーをしたが、もっと適切なリズムを探し求めなければならい。チームメイトを知り、イタリアのサッカーを理解しなければならない。でもなかなかよかった」

――明日解任となったら、何が悔やまれるか?

「悔やむことはひとつもない。ミランが解任したとしても、私はいい仕事をすることを確信して、ミランでやっていたのだ。まだ16強のCLが残っているし、イタリア杯も戦わなければならないから。今夜は挽回するチャンスもあったが、そうできなかった。分析して、変えなければならない。誠実に、やる気をだしてやっていれば、悔やむことは何もない」

――バルバラ・ベルスコーニは何か起きたと言ったが?

「全くそれはない。ガッリアーニと話をした。試合のことを話した。4年間のミランでの仕事の中でも、2年目に首位にいた時にも、解任と言われた。解任の話には慣れている。今日の結果はクラブ、選手、サポーターのために残念だ。リーグを挽回しよう。特にイタリア杯はヨーロッパリーグへつながる」

――今日、本田を右で使ったが、本当の彼のポジションはどこか?

「守備を広げるためにそこで起用した、2トップと一緒に、2人のセンター(敵)に対峙させて、チームはチャンスをつくった。サッカーはよりバランス必要だった。他の攻撃的な選手とは違う起用も出来るし、違うFWが入れば違う役割も出来る」

【了】

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