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「チームには15日間休みがなかった」。セードルフ監督はチームのコンディション不良を強調

text by 編集部 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

「チームには15日間休みがなかった」。セードルフ監督はチームのコンディション不良を強調
セードルフ監督【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography】

 ミラン監督就任後、2試合目で初黒星を喫したセードルフは記者会見でウディネーゼ戦をこう振り返った。

「ミランは先制し、いいスタートを切った。PKで失点するまでは危険に追い込まれることはなかった。現状は分かっている。精神力やチーム力を養うのには、時間がかかる。チームを再建するには2日ではできない。

 PKで失点してから、スピードのあるゲームができなかった。未来を見て行きたい。今日もミランは勝とうとしていた。言い訳はしたくないが、故障者は多い。メクセスも筋肉痛から回復して間もなかった。小さな色々なことが、チームの管理に影響した」

 失った自信を取り戻すことは短期間では難しい。セードルフ監督自身がプレーしていた頃の常勝の風格は今のミランにはない。いつか追いつかれるという恐怖心から、終盤は腰が引けているような稚拙な試合運びとなっている。

 更に直接的な敗因は特に終盤戦で前線からDFラインの距離が間延びしたにあると分析する。

「ウディネーゼの戦術が、我々の選手間の距離を遠ざけた。カウンターが鋭い。後半全部とはいわないが、我々もコンパクトではなかった。選手達はすべてを尽くしてくれた。バロテッリも献身的にプレッシングもしていた。

 僕の目はいいプレーに向けられる。彼らができるいいプレーを再確認する。奇跡は起こせない。練習、懸命な努力、情熱が必要。チームには15日間休みがなかった。それも管理しなければならない。休みをとって、エネルギーを回復させる必要がある。けが人がみんな戻り、計画をたてて練習をしよう」と語った。

 この日後半37分からの出番となった本田は冬のマーケットで加入した。が、移籍市場の閉幕までにはまだ時間がある。苦境のクラブ再建には更なる補強が必要だが、「補強に関しては分からない。ガッリアーニ氏に聞いた方がいいだろう。

 よりはっきりしたことを彼なら言える。私はミランに来て1週間もたたない。今いる選手を、そしてすべてを把握しなければいけない。メルカート(移籍市場)に関する意見も、今は言えない」と新監督はこう語るにとどまった。

【了】

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