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本田圭佑 10年前

「セードルフ戦術の犠牲」、現地紙が本田の現状を分析。トップ下先発濃厚の次戦は最大のチャンス

text by 編集部 photo by Ryota Harada

「ボローニャ戦は本田にとって相当な大一番」

 最後に「生かすべきチャンス」という段落に結論は導かれる。

「ナポリ遠征のメンバーから外れた後、本田はボローニャ戦では先発するだろう。トップ下でのプレーするチャンスだ。カカはアトレティコ・マドリーへ向け1試合休むようだから。明らかに彼にとってスペシャルなチャンスだ。気に入ったポジションで実力をみせる一番いいチャンス。

 しかし、もし機能しなければ、セードルフは近い未来、これまでと違う価値判断を下すことになる。ガリアーニ副会長は昨日ミラネッロで練習を視察した、チャンピオンズリーグにチームがいかに重要か、デリケートな試合であるかを周囲に示した。ミランはチャンピオンズリーグに注力しているが、ボローニャ戦は本田にとって相当な大一番になる」
  
 ミラン移籍から1ヵ月が過ぎた。欧州チャンピオンズリーグのアトレティコ戦に向けて、温存されるカカの代わりにトップ下でプレーできるチャンスが本田に訪れるのならば、ポジティブな結果を出さなければならないだろう。セードルフ監督の「背番号10」に対する評価と信頼が揺らいでしまう前に。

【了】

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