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本田圭佑 10年前

「セードルフ戦術の犠牲」、現地紙が本田の現状を分析。トップ下先発濃厚の次戦は最大のチャンス

電撃的な移籍を遂げた本田圭佑だが、得意とするトップ下での出場が少なく、デビューより評価を落としている。現地紙は本田の現状を「戦術の犠牲」と分析している。セードルフ監督になってから「すべてが変わった」という。

text by 編集部 photo by Ryota Harada

「豊潤で重要なアジアのマーケットを制覇するパーフェクトな手段」

「セードルフ戦術の犠牲」、現地紙が本田の現状を分析。トップ下先発濃厚の次戦は最大のチャンス
セードルフ監督【写真:原田亮太】

 13日付イタリアスポーツ紙「コリエレ・デロ・スポルト」は、ACミランMF本田圭佑の特集記事を組み、14日のボローニャ戦にトップ下で先発すると予想している。

 前日付のガゼッタ・デロ・スポルト紙はボローニャ戦で予想される前線の1トップと3人の攻撃的MFの組み合わせを3つ挙げ、本田が先発するケースは1つだったが、ライバル紙は本田のトップ下出陣という報道で意見は対立している。
 
 見出しは「もつれた本田―ミラン 困難な相互理解」

 それでは記事の内容を紹介しよう。

「セードルフ監督がミランに来て戦術が変わり、この日本人選手はチームの端へ置かれたが、ボローニャ戦ではプレーすることになる。サンシーロで背番号10は入団会見をした。約1ヵ月前はビッグネームに相応しい舞台にいた。

 ティフォージ(ファン)に最も好かれる、格式高い背番号だ。本田の前にスタジアムのエグゼクティブルームでお披露目したのはバロテッリ。彼の前にはロナウジーニョとベッカム。とにかく、この日本人はチームの中心選手で一番注目されていた。
 
 メディア的には商業的な彼のインパクトも忘れてはならない。豊潤で重要なアジアのマーケットを制覇するパーフェクトな手段であり続けている。しかし、加入から40日経過した現在、すべて機能はしていないようだ。ピッチ内では本田は苦しんでいる。彼に対する注目は確実に減っている」

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