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ブンデス日本人選手、第21節現地採点を振り返る。清武の評価はなぜ低かったのか?

ブンデスリーガには多くの日本人選手がいる。彼らが現地でどのような評価を受けているのか。先日行われた第21節の「Kicker」「Bild」の両誌の採点から読み解いていく。

text by 本田千尋 photo by Ryota Harada

前半戦が嘘のように勝ち星を重ねるニュルンベルク

ブンデスリーガ第21節日本人選手採点

Kicker誌(2013年2月17日付)
岡崎慎司「3.5」細貝萌「3.5」清武弘嗣「4.5」 

Bild誌(2013年2月17日付)
岡崎慎司「4」細貝萌「4」清武弘嗣「4」 

(長谷部誠、内田篤人、酒井高徳、酒井宏樹、乾貴士については試合出場なし)

 前半戦に全く勝利を挙げることが出来なかったのが、嘘のようである。ブンデスリーガ第21節を終えて、1.FCニュルンベルクは、アウクスブルクのアウェイにて1-0のスコアで勝利を収めた。

 後期開幕後の通算成績を、4試合で3勝1敗とし、その内の1敗はバイエルン・ミュンヘンという最強を相手にしての敗戦であることを考えると、数字の上に限れば文句の付けようはない。

 そもそも前半戦についても、なぜか勝利の女神にはそっぽを向かれてはいたものの、大きく負け越していた訳でもなかった。前半戦を終えての通算成績は0勝11分6敗、である。敗戦の数に限って見てみると、同じく前半戦を終えて8位のアウクスブルク、9位のマインツが7敗と、中位陣とさほど変わらない。

 ただ、引き分けの数が圧倒的に多かった。ドローの数が10を越えるのはブンデスリーガの中でもニュルンベルクのみである。しかし塵も積もれば山となる。ニュルンベルグが前期に積み重ねた11ポイントは、残留のために、これから大きな意味を持ってくるに違いない。

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