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ブンデス日本人選手、第22節現地採点を振り返る。岡崎の献身性がもたらした“珍事”

text by 本田千尋 photo by Ryota Harada

「3」という前進

ブンデス日本人選手、第22節現地採点を振り返る。岡崎の献身性がもたらした“珍事”
岡崎が、10ゴール目を上げる日も近い【写真:原田亮太】

 90分間の奮戦を終え、マインツはシャルケを相手にして0-0のスコアレスドローに持ち込んだ。マインツは次節にブンデスリーガ2位につけるレバークーゼンとの一戦を控えている。

 まさに難敵に次ぐ難敵という状況を考えれば、マインツのCBノヴェスキが語るように、価値のあるドローであることは間違いない。そして0-0のドローと言う結果は、意外にも2008年10月25日の対ビーレフェルト戦以来とのことである。

 Kicker誌はこの試合のSPIELER DES SPIELS(マンオブザマッチ)にシャルケGKのフェアマンを選定したが、その評価の中で「Glanzparade gegen Okazaki=岡崎に対するファインセーブ」も引き合いに出している。

 裏を返せば岡崎も対シャルケ戦で評価された、ということだ。ヴェルティンスアレーナで6年以上も観ることが出来なかった0-0というスコアは、岡崎がもたらした「珍事」とも言えるのかもしれない。

 ドローという結果に終わりながら、評価が「4」または「3.5」でもなく、「3」という「前へ」と傾いた岡崎が、10ゴール目を上げる日も近いだろう。

【了】

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