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ブンデス日本人選手、第22節現地採点を振り返る。岡崎の献身性がもたらした“珍事”

ブンデスリーガには多くの日本人選手がいる。彼らが現地でどのような評価を受けているのか。先日行われた第22節の「Kicker」「Bild」の両誌の採点から読み解いていく。

text by 本田千尋 photo by Ryota Harada

シャルケ戦での「珍事」

ブンデスリーガ第22節日本人選手採点

ブンデス日本人選手、第22節現地採点を振り返る。岡崎の献身性がもたらした“珍事”
岡崎慎司の現地評価は両誌ともに「3」【写真:原田亮太】

Kicker誌(2014年2月24日付)
岡崎慎司「3」細貝萌「3」清武弘嗣「3.5」酒井高徳「5」
乾貴士「採点なし」※64分より途中出場

Bild誌(2014年2月24日付)
岡崎慎司「3」細貝萌「4」清武弘嗣「3」酒井高徳「3」乾貴士「3」
(長谷部誠、内田篤人、酒井宏樹については試合出場なし)

「Noveski : Das ist ein Schritt nach vorne」(2014年2月14日付Kicker誌)
「ノヴェスキ:前への一歩となる」 

 FCシャルケ04のホームスタジアム、ヴェルティンスアレーナでは、ちょっとしたRaritat=珍事とのことである。

 2014年2月21日、ブンデスリーガ第22節、岡崎慎司所属の1.FSVマインツ05はゲルゼンキルヒェンでのアウェイに臨むこととなった。フンテラールの帰還とともに、ノイシュテッター、ボアテングによるダブルボランチという新たな屋台骨を構築したシャルケは、後期開幕後の3戦で、3連勝を飾っている。

 一方、岡崎がセンターフォワードとして前線で体を張るマインツも、ウィンターブレイクが明けてからは2勝1敗と悪くはない数字だ。対フライブルク2-0、対ボルフスブルク0-3、対ハノーファー2-0と、下位のチーム相手にはしっかり勝ち星を重ね、順位も7位と好い位置につけてきている。きらびやかな戦力を持ち合わせてはいないが、着実に歩を進めている。

 対シャルケ戦を終えて、先発した岡崎に対してKicker、Bild両誌ともに「3」という数字を与えることとなった。6段階の中での「3」は、決して悪くはない印象をこちらに与える。

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