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2014補強診断 10年前

ガンバ大阪、2014補強診断。昇格即優勝も可能、懸念は宇佐美の怪我

text by 編集部 photo by Kenzaburo Matsuoka

宇佐美の穴は誰が埋めるのか?

ガンバ大阪、2014補強診断。昇格即優勝も可能、懸念は宇佐美の怪我
遠藤保仁【写真:松岡健三郎】

 しかし、2月19日の練習中に宇佐美が負傷。左腓骨筋腱脱臼で全治約8週間と診断され、開幕から数試合は欠場する事が決定した。

 遠藤との2トップは抜群の連係を見せていたうえに、本人もJ1での活躍や日本代表への選出に意気込んでいただけに、長谷川監督にとっても頭の痛い問題だ。それだけに、新戦力のリンスには宇佐美の穴埋めとして活躍が期待される。

 そのリンスは、クリシューマに在籍した昨季のブラジル全国選手権で34試合に出場し11得点を挙げる好パフォーマンスを披露。現地のサッカー専門誌が選出するFWランキングでは5位にランクインし、パルメイラスやフラメンゴとの争奪戦の末にG大阪への移籍を決断した。

 プレーの面では、スピードを生かしたドリブルやミドルシュートの精度も高いが、ストライカーというよりは1.5列目というタイプ。つまり、宇佐美と“丸かぶり”なのだ。実際に、キャンプでも宇佐美との2トップではフィットせず、基本的には右ウイングとして起用される事が濃厚だ。

 しかし、宇佐美の負傷離脱によって開幕から数試合は、遠藤保仁の相方を務める可能性はある。宇佐美の離脱は、クラブにとっても本人にもファンにも痛いニュースだったが、リンスにとってはアピールのチャンスだろう。

 当然、サイドよりもセンターで起用された方が点は取りやすいし、開幕から得点を量産すればエースの座を宇佐美から奪う可能性もある。もちろん代役候補筆頭の佐藤晃大とのポジション争いに勝つ必要があるが、宇佐美の復帰後、3人でハイレベルな定位置争いをすれば、攻撃陣に良い刺激を与え続ける事が出来る。そのためにも、開幕までに遠藤との連携を深めたい。

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