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本田圭佑 10年前

セードルフが本田の適応問題に言及。「時間が必要」と強調もイタリア語は順調か。「僕とも話している」

text by 編集部 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography , Ryota Harada

「本田に言っているのではない。彼は落ち着いているからね」

――ポーリはアトレティコ戦などここ数試合でとてもいいプレーをした。司令塔のヒエラルキーが変わった気がする。それは私が思っているだけでしょうか?

「あなただけの印象だ。すべての試合は、等しく勝ち点は3点だ。リーグの直接対決であればまた違っていたかもしれないが、この試合の重さは他の試合も同じ。サンプドリア戦も重要な試合だった。選手の起用は試合に応じて決める。このチームは多くの選手が同じレベルだ、それはとてもポジティブなこと」

――今こういう質問するときではないかもしれないが……

「じゃあするなよ」

――本田は10番、セードルフ監督も10番。本田はあなたの後継ということだが、彼のプレーは……

「悪くない質問だ。すべての会見で言っているが、本田に時間を与えてやってくれ。どんな選手にとっても、楽なことではないのだ。ビッグプレーヤー、例えばファン・バステンも1年目は困難だった。サビチェビッチだって、このクラブに来て、最初は苦しんだが、世界的な選手になった。

 落ち着いて欲しい。本田に言っているのではない。彼は落ち着いているからね。我慢、我慢だよ。カカもスペインに行って苦労した。色々な環境の変化が影響するから、難しい。食事や環境も。彼も日本の人々も我慢だよ。

 本田はイタリア語を学んでいる。イタリア語を話し始めているよ。近いうちに、イタリア語で会見しよう。日本人は語学を学ぶことが巧いね。僕とも話しているし、フランクだし、頭がいいし、創造性がある。サンプドリア戦はいいプレーをした。彼はミランの一員だ」

【了】

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