フットボールチャンネル

“海外組”は本当に適応できているのか? 言語問題で孤立する日本人選手たち

text by カイ・サワベ photo by Ryota Harada

「ウサミは私のところにすぐには来なかった」

20140316_usami
ホッフェンハイム時代の宇佐美貴史【写真:原田亮太】

 宇佐美を外した監督、フランク・クラーマーは「言葉ができないから外したのではない」と言うが、自分の指示を宇佐美が理解していないとみなした。

「私が言ったことをウサミはトレーニングで具現化できなかった…ということは、私が言ったことを理解できていなかったのだろう。そういう時は個人的にわからないことを聞きに来てくれればホワイトボードを使って視覚的に説明することもできる。でもウサミは私のところにすぐには来なかった」

 宇佐美自身は、後で監督のところへ通訳を連れて自分から質問しに「行った」と言っているが、監督はそのようには認識しないで、自分のところに「来ない」宇佐美について「消極的な人間」であるというイメージを持ってしまった。

 この両者のギャップは「積極性」について日本とドイツでとらえ方が違うというところに由来するのではないだろうか。

(続きは『サッカー批評issue67』にて、お楽しみ下さい)

サッカー批評 issue67

『サッカー批評issue67』
定価1208円

【特集】お金がなくても強いチーム、お金があっても弱いチーム。マネー・フットボールの最前線
■非リッチクラブに夢はあるか?
「お金がなくても強かったクラブ」の成功例を読み解く 西部謙司
■ブンデスリーガに見るお金がなくても強いチームの秘密
抜群のコストパフォーマンスを誇るマインツの躍進 木崎伸也
■プレミアリーグ コストパフォーマンス番付
データから読み解くやりくり上手なクラブ 鈴木英寿
詳細はこちらから

関連リンク

サッカー批評 ISSUE67
サッカー批評バックナンバー

1 2 3

KANZENからのお知らせ

scroll top