フットボールチャンネル

浦和サポだったからこそできた厳しい決断か。新チェアマンに期待される“顔の見える”Jリーグ運営

text by 編集部 photo by Asuka Kudo / Football Channel

チェアマンは熱狂的なサッカーファン

 埼玉県川越市出身。幼少期には漫画『赤き血のイレブン』に憧れて、埼玉県随一の進学校である浦和高校時代に進学してサッカーを始める。現役時代はゴールキーパーとして過ごしている。

 日本代表が初めてワールドカップ出場を決めることになる『ジョホールバルの歓喜』も仕事の合間を抜け出してマレーシアで現地観戦を敢行するなど熱狂的なサッカーファンでもある。

 公私を区別するのは当然であるが浦和に縁のあるチェアマンにとって、浦和の差別的横断幕問題が就任早々に迎えた極めて難しい問題だったことは間違いない。それが自身の愛する浦和レッズ絡みだったことに何を思っただろうか。

 浦和へ課した制裁は、始末書を提出させて将来を戒めるけん責処分と、無観客試合の開催。後者を課した理由をチェアマンは「多くのファンやサポーターだけでなく、全クラブに自分たちの問題として受けとめてほしかった」と説明。Yahoo!のネット上のアンケートではこの制裁内容が妥当だと感じている人が大半を占めている。

 就任会見では「表敬訪問と宴席では情報が得られないから、クラブハウスやサポーターが集まる商店街の飲み屋に行きたい」と語った新チェアマン。そのサポーター経験を生かし、前任者との差別化が窺える“顔の見える”Jリーグ運営に期待したいところだ。

【了】

関連リンク

拝啓、浦和レッズ様 そのレッズ愛、本物ですか?

1 2

KANZENからのお知らせ

scroll top