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CLベスト8抽選会に見え隠れする壮大なシナリオ。レアル優勝に向かってUEFAが仕込んだ“陰謀”とは?

text by ブックマン二郎 photo by Ryota Harada

今季の優勝は決まっている?

CLベスト8抽選会に見え隠れする壮大なシナリオ。レアル優勝に向かってUEFAが仕込んだ“陰謀”とは?
レアル・マドリー【写真:原田亮太】

 ヨーロッパで今季のCLの優勝クラブがどこになると言われているかご存知だろうか。現代最強のクラブであるバイエルン・ミュンヘン、違う。バルセロナはかつての勢いはなく、PSGはまだその域にない。チェルシーの優勝にはエトーが若返る必要がある。

 レアル・マドリーである。CLは現行制度となってから連覇したクラブはない。これは偶然ではない。ビッグイヤーは順番にビッグクラブの中を行ったり来たりしている。次はレアル・マドリーの番というわけだ。

 それを踏まえると、ベスト8の勝ち上がりも見えてくる。ベスト4に進むのはバルセロナ、レアル・マドリー、チェルシー、バイエルンだ。この4クラブだと非常にわかりやすいストーリーが描ける。

バルセロナ対バイエルン
レアル・マドリー対チェルシー

 ベスト4はこの対戦になる。もうおわかりだろう、かつてバルセロナを最強へと引き上げたグアルディオラがバイエルンの指揮官として古巣と対戦する。そしてもう1つはモウリーニョ。レアル・マドリーにおいてクラブ内外に敵をつくりまくったスペシャルワンの復讐だ。

 決勝に進むのはレアル・マドリーとバイエルンだ。ファイナルでのクラシコも悪くはないが、そこまで出来過ぎた筋書きにはしない。リーガで負けた復讐を全世界が注目する場でさせるほどレアル・マドリーを甘やかさないだろう。

 さて、このシナリオを単なる妄想を言えるだろうか。もちろん裏がとれている類のものではない(とれるはずがない)。だが、考えてみてほしい。過去の怪しいレフェリングやパリ・サンジェルマンのくじ運の強さを。

 抽選という名の企みはある。ある人は適切な運営と言うだろう。またある人は陰謀と言うだろう(ある人は戯言だと言うだろう)。

【了】

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