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白熱のスペイン対決。アトレティコ不動の左SBフィリペ・ルイスが語るバルサ撃破の条件

text by 江間慎一郎 photo by Kaz Photography

バルサ戦今季全4試合でわずか2失点。「チームはかつてないほど自信にあふれている」

白熱のスペイン対決。アトレティコ不動の左SBフィリペ・ルイスが語るバルサ撃破の条件
ジエゴ・コスタの得点力であることは間違いないが、32試合で22失点という守備の堅さも光る【写真:Kaz Photography】

――アトレティコはスペイン・スーパーカップの2戦、リーガ前半戦、そしてCL1stレグと4度バルセロナと対峙していますが、全試合をドローで終え、わずか2失点しか許していません。

「バルサの攻撃を抑えるためには、前の試合のように激しく、積極的な守備を見せなければならない。僕たちは暴力的にも消極的にもならず、楽にボールを保持させないフットボールを実現する。バルサがボールを保持しているとき、彼らに快適なプレーを許さないことが大切だ。

 もちろん、キーマンと呼ばれる選手たちのプレーを打ち消さなければならない。難しい挑戦であることは誰もが理解しているよ。バルサはクオリティーの高い選手たちを擁し、決定機には事欠かないチームだからね。彼らの仕掛ける攻撃をコントロールし続けるために、細心の注意を払う必要がある」

――チームの自信はいかほどでしょうか。

「チームはかつてないほど自信にあふれている。人々が持ち得なかったかもしれない期待を生み出した、(バルセロナの本拠地)カンプ・ノウでの1stレグと同様にね。

 困難な一戦になることは分かっているが、1stレグの内容がさらなる自信を与えてくれている。けれども、それを気の緩みにつなげることは許されない。チームがより激しく、アグレッシブなフットボールを実現する糧にしないとね」

 現在、バルセロナ、レアル・マドリーという二大巨頭を抑えてリーガ首位に立つアトレティコ。その原動力はジエゴ・コスタの得点力であることは間違いないが、32試合で22失点という守備の堅さも光る。

“リーガ最強”のディフェンスラインを形成する一人であるフィリペ・ルイスは、アレクシス・サンチェスやペドロ、ネイマールという世界屈指のウインガーとマッチアップするため、彼のパフォーマンスが勝敗の鍵を握っていると言っても過言ではないだろう。

 フィリペ・ルイスがバルサの右サイドをどのように止めるのか。是非注目してもらいたい。

【了】

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