止まぬ権力争い、ミラン内紛は泥沼化。確定的なセードルフ解任と本田に待ち受ける厳しい未来

ミランの不調には理由があった。内部での権力争いが絶えず、内側から崩壊していっているのだ。新創刊された『フットボールチャンネルマガジン01』(5月1日発売、カンゼン)でクリスチアーノ・ルイウ氏が内部事情を暴露。最新事情とともにお届けする。

2014年04月24日(Thu)10時44分配信

text by 植田路生 photo Kiminori Sawada
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敗戦で歓喜した“バルバラ派”

止まぬ権力争い、ミラン内紛は泥沼化。確定的なセードルフ解任と本田に待ち受ける厳しい未来
フィリッポ・インザーギ【写真:澤田仁典】

 ここ数試合、結果を出しているACミランのクラレンス・セードルフ監督だが、今季をもっての解任は現時点で確定事項だという。ミランを長年追うクリスチアーノ・ルイウ記者からこんな情報が寄せられた。

 後任は現在ミランのユースで指揮を執るOBのフィリッポ・インザーギ、もしくはゼニト・サンクトペテルブルクを解任されたルチアーノ・スパレッティ。その中でもインザーギが有力だという。

 セードルフの契約期間は2年半。年俸は300万ユーロ(約4億2000万円)。今季までで解任となると2年間分、8億4000万円もの違約金を支払う義務が生じるのだが、それでも解任に踏み切る理由はどこにあるのか。

 これにはミランの内紛が大きく関係している。順を追って見ていこう。

 2014年1月、ミランのオーナーであるシルビオ・ベルルスコーニとその娘バルバラはアッレグリ監督の解任に向け動いていた。アッレグリはスポーツダイレクターのアドリアーノ・ガッリアーニが連れてきた監督。バルバラはガッリアーニの地位を失墜させたいのだ。

 結果は周知の通り。アッレグリは解任され、彼を招聘したガッリアーニの信頼は失われた。なお、きっかけとなった1月12日のサッスオーロ戦では敗戦すると、バルバラ派は歓喜の雄叫びをあげたという。

 ガッリアーニはオーナーの命を受け、次期監督としてセードルフに声をかける(実は最初の“声がけ”は1月3日である)。ガッリアーニはチーム状態の悪さからインザーギを内部昇格させ、繋ぎ役とする案を進言するも、セードルフは断固として拒否。

 この2人は犬猿の仲。セードルフはガッリアーニが自分のミラン入りを拒否していると考え、ガッリアーニとの仲はさらに溝が深まる。以降、バルバラ派とのみ接触するようになり、ガッリアーニは3月半ばまで蚊帳の外に置かれてしまう。

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