元主将マルディーニが語る本田の価値「救世主となる実力はない。数年前のミランならメンバーになれない」

2014年05月01日(Thu)8時53分配信

text by クリスティアーノ・ルイウ photo Kiminori Sawada
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「カカーと本田が被るというのはそれほど大きな問題だとは思わない」

――仮に今の本田が元主将パオロ・マルディーニに助言を求めて来るとすれば?

「加入してくる選手たちに現役当時の私が伝えていたことと同じだね。とにかく模範となるベテランに倣いなさい、と。世界中のクラブがそうであるように、ミランにはミラン固有の文化がある。

 もちろんそれはピッチ内のみならず外における振る舞いという意味も含むものだ。ただ、前にも触れた通り、今日のこのミランにはその範となる選手が極めて少ないというおよそ致命的な問題が横たわっているのだが……」

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アンチェロッティ時代と比較するのは無理がある【写真:澤田仁典】

――今のミランおよび本田にみる技術的な問題のうち、最も大きなものがカカーとポジションが被ってしまうことだとすれば、ではそのカカーとの同時起用を機能させる術はあるのか、あるとすれば果たして何が最も重要なポイントであるのか。例えばアンチェロッティ時代は複数の「10番」タイプの選手が同時にピッチに立ってもクオリティは保たれていた。

「何度も言っているように、当時のミランと今のそれとではレベルが違い過ぎる。したがって今にして欧州(CL)を制したカルロ(・アンチェロッティ)指揮下のミランを例に挙げること自体に意味があるとは思えない。

 そう述べた上で前段の問いに答えれば、カカーと本田が被るというのはそれほど大きな問題だとは思わない。それこそ時間が解決する話であって、互いの特性を理解し合えば必然的に解消されるのだろう。もちろん、この手の“問題”は何も彼ら二人だけではなく、あくまでもチーム全体として改善されていくべき類いのものだとは思うのだが。

 とにかく、今日この段階にして我々が強く認識しなければならないのは、今季だけでなく来季以降のミランが“いわゆる低迷期”に身を置くという事実だ。

 あのフランコ・バレージを初めとして数多くの超一流たちがすべてを捧げたのがミランというクラブであるはずなのだが、しかしその真の意味を理解するどころか単に自らの年俸だけを考えるような者たちが集う限りこのクラブの再生はない」

【了】

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