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偶然か。必然か。サンフレッチェ広島出身者から優秀な監督が続出

text by 編集部 photo by Kenzaburo Matsuoka

日本人指揮官に限らないこと

 5年ぶりとなるACLグループステージ突破を果たした川崎フロンターレを指揮しているのは風間八宏監督だ。現役時代にはサンフレッチェ広島でプレーし、Jリーグ日本人第一号ゴールを決めたこともでも知られている。94年のステージ優勝の際にはキャプテンをつとめていた広島OBだ。

 興味深いのは、それが日本人指揮官に限らないことだ。広島とラウンド16で対戦するオーストラリアのウェスタンシドニー・ワンダラーズを指揮するのは、トニー・ポポヴィッチ監督。実は彼も1997年~2001年までサンフレッチェ広島でプレーした経験がある。

 さらにセレッソ大阪の指揮を執るランコ・ポポヴィッチ監督もしかりだ。彼は2006年~2007年にサンフレッチェ広島でコーチをしていた経歴がある。つまり、ACLラウンドに進んだ東アジア8クラブのうち、4人の指揮官が広島OBということだ。

 思えば昨シーズン、昇格一年目でありながら、プレーオフに進出したVファーレン長崎の高木琢也監督もJリーグ開幕時にはサンフレッチェ広島でプレーしていた。

 四国初となるJ1昇格を果たした、徳島ヴォルティスの小林伸二監督も、サンフレッチェ広島の前身であるマツダSCで7年間プレーし、1993年~1996年までサンフレッチェ広島ユースで指揮を執っていた経歴がある。

 これらの手腕を見ると「サンフレッチェ広島から優秀な監督が生まれている」という仮説も、あながち間違いではないのかもしれない。

【了】

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