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香川真司 10年前

ボランチ起用の香川に低評価、新ライバルも出現。マンU勝利に導いた18歳と20歳の新星

text by 海老沢純一 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

香川は初の中盤センターで起用も低評価

ボランチ起用の香川に低評価、新ライバルも出現。マンU勝利に導いた18歳と20歳の新星
喜ばしかったことは、選手兼任で暫定監督に就任していたギグスのユニホーム姿が観られたこと【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography】

 さらに喜ばしかったことは、選手兼任で暫定監督に就任していたギグスのユニホーム姿が観られたことだ。ローレンスと交代で後半25分にピッチへ登場。後半ロスタイムにはFKのキッカーを務め、GKに弾かれたものの枠内へ蹴り込む精度の高さを披露した。

 ただ、このFKが決まらなかったことで23年間続いているプレミアリーグのシーズン連続得点記録がストップしてしまう可能性も高いだけに悔やまれる結果となった。

 また、香川真司はこの試合でセントラルミッドフィールダーの位置で先発しフル出場。ピッチを広く使った動きで積極的にボールに絡む姿勢を見せたが、決定的な仕事は出来なかった。

 パフォーマンス・スコアでも11点と低評価。ユナイテッドで香川より評価が低かったのは-13点のダビド・デ・ヘアと前半22分に負傷交代したフィル・ジョーンズの3点。実質、フィールドプレーヤーでは最も低い評価となった。(スカイ・スポーツの採点では6点と及第点の評価だった)

 さらに、その負傷したフィル・ジョーンズの状態が心配される。前半17分のCK時にマイノル・フィゲロアと激突。右肩を痛めた様子を見せてこの試合を最後にオールド・トラフォードから去るネマニャ・ヴィディッチと交代した。

 メディカル・スタッフに付き添われてピッチを後にする際には、大きく落胆した表情を見せた上に目頭を抑える仕草もしていた。右肩の脱臼となれば開幕まで約1ヶ月と迫ったW杯出場も厳しくなるだろう。

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