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香川真司 10年前

マンU監督が2つのサプライズ起用。現地は若手に賛辞もボランチの香川に厳しい指摘。「放浪」「印象にない」

text by 藤井重隆 By Shigetaka Fujii photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

改めて浮き彫りになった守備の課題

メール(全国大衆紙)=6.5点(平均点)

マンオブザマッチ=ウィルソン

「新人のウィルソンにとって2点を決める夢のデビュー戦となった」

 ホームでの今季最終戦は、今夏インテルへの移籍が決まっている主将ビディッチと、おそらくこれが現役最後のホーム戦となったかもしれない、963試合目をプレーしたギグスの送別試合の雰囲気が漂った。

 一方で、ギグスは新人若手選手のウィルソンとローレンスを先発させ、香川を守備的MFの位置で後半途中までプレーさせるなどのサプライズ起用も行った。

 香川にとっては、ユナイテッドがボールを保持する場面では積極的にパス回しに絡んだものの、守備時には他のチームメイト同様に相手選手へのプレスやマークの対応が遅れるなど、守備での課題が改めて浮き彫りとなった。

 現に失点場面でも敵のボール保持者に対する全体のプレスが後手になり、フライアットには中央に大きく空いたスペースからフリーの状態でミドルシュートを決められた。

 次なる今季最終節は敵地でのサウサンプトン戦となるが、現在6位のトッテナムがアストンビラに敗れ、7位のユナイテッドが勝てば順位が入れ替わるため、欧州リーグ出場の望みをかけ、ギグス体制最後となるかもしれない試合で集大成を見せたいところだ。

【了】

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