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天皇杯名物のジャイアントキリング。敗退したJ1クラブの意外な共通点

text by 編集部

5度目の優勝を狙った鹿島アントラーズが…

 最初にサッカーファンを驚かせたのは、関西リーグ1部に所属する奈良クラブ(奈良県代表)。昨年度大会ベスト8のベガルタ仙台に終盤に逆転して2-1で勝ち越し。後半43分に決勝弾を決めたのが、元・ベガルタ仙台の岡山一成であったこともあり、「岡山劇場」の出来過ぎたニュースとして話題になった。

 続くヴィッセル神戸は、兵庫県代表の関西学院大に2点を先行される展開となり、後半ロスタイムの追撃も及ばず1-2で敗戦。J1で3位のクラブが大学生に敗れる失態を晒してしまった。

 それ以上に「まさか」と言われているのが、鹿島アントラーズの敗退だろう。5度目の優勝を狙った鹿島だったが、JFLのソニー仙台(宮城県代表)に2点のリードを許す苦しい展開。前半のうちに追いついたものの、延長戦まで決着はつかずPK戦に。しかもこのPK戦で鹿島は二人目以降の4人が全て失敗。3人目と4人目が成功したソニー仙台が3回戦に駒を進めた。

 実はこの敗退した仙台、神戸、鹿島の3クラブには意外な共通点があった。それは、現在、過去を含めてマルキーニョスと元・日本代表・平瀬智行の二人が所属していたクラブだということだ。ただの偶然とはいえ、事実は事実である。

 なお両者が所属していたクラブは、もうひとつある。それが前回の覇者・横浜F・マリノスだ。二回戦ではJFLのホンダロックSC(宮崎県代表)に3-0と快勝したが、3回戦はどうなるのか。相手はJ2のギラヴァンツ北九州。北九州のジャイキリがあるのか。注目されそうだ。

【了】

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