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10ヵ月分の怒りを爆発させたイブラヒモビッチ。久々の代表公式戦で大暴れ! 肘打ち見舞う

text by 藤井重隆 By Shigetaka Fujii photo by Getty Images

「僕は40試合の出場停止に科されるべきだろう」

 スウェーデンにとって同試合は、昨年11月に行われたブラジル・ワールドカップ欧州最終予選プレーオフのポルトガル戦で2連敗を喫して以来となる公式戦となったが、短気で暴力的な性格で知られるイブラヒモビッチが同試合で10ヵ月分の怒りを爆発させた。

 この試合でイブラヒモビッチは終始相手の執拗なマークを受け、思うようにプレーできなかった。そのイライラが頂点に達したのか、1-1で迎えた後半のCK場面では、途中出場した相手FWルビン・オコティーに押されると、執拗に睨みを利かせた。さらにフィールドでも、相手MFアラバに体を寄せられると肘打ちをさりげなく顔に見舞うなど、暴力行為がエスカレートした。

 試合後のインタビューでは、イブラヒモビッチの暴力行為に焦点が当てられたが、本人は開き直った様子で次のように皮肉った。

「そうだな。僕は40試合の出場停止に科されるべきだろう。主審は試合の全てを監視していたし、彼はアラバが僕を2回攻撃したのを見ている。3回目に攻撃された時、僕は彼からボールを守ろうとした。彼は150か160cmしかない(実際は180cm)から、彼の顔が僕の肘の高さに来るのは明らかだった」

 テコンドーで黒帯を持つ身長195cmのイブラヒモビッチ。今後の試合でも相手選手に対して蹴り技や打ち技を交えた悪い癖が飛び出すかもしれない。

【了】

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