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セリエA 10年前

セリエA第3節プレビュー。地元紙は本田を右ウイングで先発予想。キエッリーニとのマッチアップに注目

text by 神尾光臣 photo by Getty Images

プレシーズンとは勝手が違うユーベ。本田の前にはキエッリーニ

セリエA第3節プレビュー。地元紙は本田を右ウイングで先発予想。キエッリーニとのマッチアップに注目
本田は8月23日の『Trofeo TIM』でユベントスからゴールを挙げたが、あの時の4バックはテスト中だった【写真:Getty Images】

 本田は8月23日の『Trofeo TIM』でユベントスからゴールを挙げたが、あの時の4バックはテスト中だった。最終ラインの統率やゾーンの形成などが上手く行かず、結局アレグリ監督はこれを引っ込め、開幕にはチームの手慣れた3バックに戻して来た。つまり1ヶ月前とは、勝手が違うということだ。

 中央は1枚余り、1ヶ月前と違ってエリア内のスペースは消されるはずだ。そして本田に対しては、3CBの左であるイタリア代表キエッリーニが立ちはだかることになるだろう。

 アレグリは多少アレンジを加えるかも知れないが、基本的にアサモアの左WBは高い位置から対面の右SBを押し込むための選択だ。そのため後方にはスペースが出来るが、ここに立ちはだかってくるのが守備範囲の広いキエッリーニだ。

 中盤で右ウイングがボールを持ち、カウンターを組み立てようとした際、高い位置から激しく寄せて潰しにくる。当然、ゴールに近い位置でも睨みを利かせてスペースを潰す。相手が4バックを用いて来たラツィオ戦、パルマ戦では本田が左SBを中へと吊り出していたが、そうした動きにもピタッと張り付いてくることが予想される。

 ミランは速攻重視。左ではエル・シャーラウィの突破で均衡を破り、右ではいかにアバーテをスピーディに前線へと走らせられるかが、攻撃においては重要なポイントとなるだろう。

 キエッリーニの寄せをかいくぐりつつ、ボールをロストせずにチャンスを作れるか。ゴールという結果もさることながら、プレイの内容でどこまでやれるかも大きな注目点だ。

【了】

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