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村井チェアマンに聞くJリーグ「アジア戦略」の現状と今後。選手も指導者も『アジアで鍛える』

text by 本多辰成 photo by Tatsunari Honda

カタールW杯への8年計画

村井チェアマンに聞くJリーグ「アジア戦略」の現状と今後。選手も指導者も『アジアで鍛える』
村井満チェアマンとタイリーグのクラブの指導者【写真:本多辰成】

――ビジョンとしては、どのくらいのスパンで『アジア戦略』を形にしていこうと考えていますか。

「今、いろんなものを時間軸に置きながら検討しているんですけども、当面、わかりやすいのは2022年のFIFA・W杯カタール大会。2020年に東京オリンピックがあって、そのあとで一気にスポーツがしぼむのでは困るので、そのあたりにピークを持っていけるように位置づけています。

 W杯ブラジル大会決勝でドイツの決勝ゴールをあげたゲッツェが22歳、彼が決勝ゴールを決めるまでに、ドイツは10年くらい育成に投資してきたわけです。今、4年後のロシア大会を見ても間に合わないので、少なくとも8年くらいのタームで育成を考えなければいけません。

 極論すると、たとえば開催国のカタールと提携を結ぶ。そして、カタールのような気候風土のところでも10代の子供たちが普通に戦える、というくらいまでの仕込みや準備があって、やっと間に合うくらいのものだと思います。

 2022年には、Jリーグで鍛えた子供たち、それも国内純粋培養ではなくてアジアやカタールで鍛えられた子供たちが世界でデビューする。そんなイメージで整理できたらいいなと考えています」

【了】

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