ファンは優勝目標に疑問も選手は監督への“信頼”訴える

　サッカルーズが、今大会で求められる「結果」は、当然ながら開催国としての矜持を満たすもので無ければいけない。オーストラリアは、前大会の決勝で李忠成の左足一閃で日本を相手に涙を呑んでいる。

　そうなると、やはり自国開催の今大会では、その雪辱を果たしての優勝というのが言わずもがなの目標となる。しかし、最近のサッカルーズの振るわぬ成績に、その目標達成に関して疑心暗鬼になる向きも少なくない。

　そんなファンの心理に訴えかけたのが、ポスタコグルー体制になってから不動の右サイドバックとして代表に定着したDFイヴァン・フラニッチ。サッカーポータルの「The World Game」掲載のインタビューで、ブリスベン時代からポスタコグルーの薫陶を受けてきたフラニッチは、今、必要なのはファンのポスタコグルーに対する「信頼」だと説いている。

「サッカルーズに新しい選手が招集されるたびに、彼らはアンジ（・ポスタコグルー）のスタイルの理解を確実に深めていく。その繰り返しでチームは成長し続けている。アンジは、監督として何をなすべきかを分かっている。だから、ファンは彼を信じて欲しい。

（先の日本戦で）サッカルーズが、現況でどこまでできるかの方向性を見せることができた。直前合宿が終わる頃には、フィジカルもメンタルのいずれも準備万端で初戦のクウェート戦に臨めると確信している」と、アジアカップの準備に自信を覗かせた。