フットボールチャンネル

岡田、大木、吉武、眞藤…。今治の『育成メソッド』構築へ、アマクラブに集結する強力布陣

text by 寺下友徳 photo by Tomonori Terashita

JFL昇格へ―。歩みだした岡田今治

岡田今治、超強力布陣で『メソッド』構築へ
FC今治・岡田武史オーナーと吉武博文トレーニングメソッド部長・眞藤邦彦アドバイザー・大木武アドバイザー【写真:寺下友徳】

「決して条件がよくない中、みんなが集まってくれた。育成にも3人ほど優秀なコーチが集まってくれたことはありがたいこと。今年は女子チームも持ちます」と語る岡田オーナー。報道陣の前では「ウチはトレーニングメソッド部が作ったトレーニングメソッドを組み合わせたものを、トップチームから育成まで80%はしてもらいます」と方法論にまで言及した。

 よって「圧倒的なポゼッション」をU-17代表では掲げていた吉武氏をトレーニングメソッド部長に招へいし、「クローズな状態でのパス回し」をキーワードにしてきた大木氏らをアドバイザーとして招こうとしていることにも明らかな意図がある。

「僕の発想で『その通りです』と言う奴じゃ、それなりのものしかできない。物足りない。それを超えるために僕と考えが違ったり、僕に対して物が言える人を集めたんです。彼らはユニークな発想を持っているし、彼らの作ったチームは魅力あるチームだった。その意味で最高の人材が来てくれたと思う」

「今年のおみくじは『凶』。焦らず慌てずと書いてあったので、腹を据えてやりたい」と言いながらも岡田オーナーの視線は自信に満ちている。

 かくして「スポンサーさんがチームの現状価値以上にサポートしてくださっていることに見合う結果を残すためにも、トップチームにはJFL昇格。育成部門ではメソッドを2~3ヶ月かけて作って一年間で指導法を徹底し、今治地区のサッカー全体のレベルアップの下地を一緒になって作っていく」というノルマを掲げスタートした岡田今治1年目。

 3人の正式契約は2月、記者会見は2月末予定ということもあり、当人たちからの発言は一切なかったが、Jクラブもうらやむ超強力布陣は、その推進力にきっとなることだろう。

【了】

フットボールチャンネルfacebookはこちら→
フットボールチャンネルTwitterはこちら→

関連リンク

サッカー監督の生きる道
サッカーを『知らない』日本人

1 2 3

KANZENからのお知らせ

scroll top