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マンUサポーターが試合中に布陣変更を訴え「4-4-2」の大合唱

マンチェスター・ユナイテッドのサポーターが、17日に敵地で行われた第22節のQPR(クイーンズ・パーク・レンジャーズ)戦で、観客席から「4-4-2」というチャントを大合唱し、3-5-2の布陣に固執するルイス・ファン・ハール監督に変更を訴えた。18日の英紙『ミラー』などが報じた。

text by 藤井重隆 By Shigetaka Fujii photo by Getty Images

マンUサポーターが試合中に布陣変更を訴え「4-4-2」の大合唱
観客席から「4-4-2」というチャントを大合唱したマンチェスター・ユナイテッドのサポーター【写真:Getty Images】

 マンチェスター・ユナイテッドのサポーターが、17日に敵地で行われた第22節のQPR(クイーンズ・パーク・レンジャーズ)戦で、観客席から「4-4-2」というチャントを大合唱し、3-5-2の布陣に固執するルイス・ファン・ハール監督に変更を訴えた。18日の英紙『ミラー』などが報じた。

 前節のサウサンプトン戦ではホームで今季2敗目を喫し、4位に後退したことで、敗因として枠内シュート数がゼロに終わった3-5-2の布陣を非難する声が再燃した。

 ファン・ハール監督は前回と同じ布陣でイングランド代表FWウェイン・ルーニーを中央MFで起用し、2トップの一角にはアルゼンチン代表MFアンヘル・ディ・マリアを配置。さらにはイングランド代表DFフィル・ジョーンズがコーナーキックを務めるなど、目を疑うようなプレーも見られた。

 奇しくもファンの想いが通じたのか、同試合では後半12分に3バックの北アイルランド代表DFジョニー・エバンスが負傷したため、直後から布陣が4-4-2へと変化。その1分後に後半から途中出場したベルギー代表MFマルアヌ・フェライニが先制すると、終了間際にも途中出場のFWジェームズ・ウィルソンが加点した。

 ファン・ハール監督は試合後、「世界6億人のファンの意見を参考にすることはできない」としたうえで次のように続けている。

「チームが有する選手たちを観察して分析し、その選手たちと話し合わなければならない。それが私の監督としての仕事であり、私は今日の試合前にもこの布陣で臨むことを考えてきた」

「プレーの緩急は必要であるから、私はディ・マリアをストライカーでプレーさせた。布陣を変えた時、私は攻撃陣に速さを加えたかったから、4-4-2に変えたまでだ。攻撃に変化を加えることは大きなリスクを伴うが、我々は2-0で勝利した」

「我々は非常に良い組織的な守備をしているから、問題はない」

【了】

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