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インテル長友入ってる! 青赤100%フットボール映画に迫る『ユルネバ~キミは一人じゃない~』―東京国際フットボール映画祭上映作品―

text by 後藤勝 photo by Masaru Goto , Corazon

インテルの長友も役者として登場

インテル長友入ってる! 青赤100%フットボール映画に迫る『ユルネバ~キミは一人じゃない~』―東京国際フットボール映画祭上映作品―
東京国際フットボール映画祭では、アイドリング!!!の橘ゆりかさんなど、出演者の方々が舞台挨拶で来場することになっている【写真:コラソン】

 しかしたんにコンビネーションだけを重視したわけではない。

「いろいろなところに響くキャストを呼ぼうと思ったんだ」

 FC東京の応援番組に出演しているゆってぃと橘ゆりか。その縁でアイドリング!!!から倉田瑠夏と関谷真由。『テニミュ』で知られる上田悠介。ハロプロの舞台にも出演している宮原将護。『手裏剣戦隊ニンニンジャー』アオニンジャー役の松本岳。

「彼らのファンを東京ファンにしたい」

 たとえば『ニンニンジャー』を観るような子どももお母さんも好きになってくれればいい、と植田は言う。

「アオニンジャーの青も東京っぽいし。ゴール裏のチャントを『サマーライオン』にしたら、アイドリング!!!のファンが東京ファンになってくれたこともある」

 インテルの長友佑都が出演していることも大きなニュースだ。ただ撮ってきたものを強引に混ぜ込んだ、というものではなく、ちゃんと長友が芝居をしている。

「(映画の企画が持ち上がるより前から)イタリアにサッカーを観に行く予定があったの。だけど、映画の撮影が始まっているのに、一週間も現場を空ける監督がいるというのは気まずかった(笑)。つじつま合わせだよ」

“合法的にイタリアに行く理由”を探した植田は、FC東京に関係した人間で、世界にもっとも名が通っている長友を出そうと思いついた。所属事務所もすぐにOK。制作をさぼってのイタリア旅行と白い目で見られるはずが、貴重なイタリアロケに早変わり。

 長友は数十秒に渡り、ある心境を吐露している。どこであらわれ、どんな演技をするか。ムーヴィースター長友の登場に乞うご期待!

 それにしても、日本代表やFC東京の試合に足繁く通い応援するサッカーファンとして知られる植田が、なぜ映画を撮ろうと思い立ったのだろうか。

「以前から“映画を撮る撮る!”と言っていたから、口だけ番長になってしまうのが嫌だった(笑)。けがした膝のオペで、二週間の入院になったの。こんなにまとまった時間をとれることはないから、これはチャンスだと思って。まず(主演の黒田)耕平に話をして。映像はいま横にいる渡部(和彦)くんしかいないと思って声をかけて」

 ちょっとみんな集まって! キャストも集まって! 瞬く間にスタッフと役者が揃い、病院の待合室が会議室を化していた。

 そして映画を撮ると公表すると、すぐに「ぜひいらしてください!」と打診され、まだ撮り終わってもいないのに映画祭への出品が決まってしまった。

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