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マンUが終了間際の劇的弾でドロー。ハマーズ指揮官は記念試合で勝利ならず

text by 編集部 photo by Getty Images

ウェストハムマンU
ダレイ・ブリントが劇的同点ゴール【写真:Getty Images】

【ウェストハム 1-1 マンチェスター・ユナイテッド プレミアリーグ第24節】

 イングランド・プレミアリーグ第24節が現地8日に行われ、マンチェスター・ユナイテッドはアウェイでウェストハムと対戦した。

 ファン・ハール体制初年度のユナイテッドは、リーグ全体でチーム得点数4位&失点数3位とまずまずの結果を残すも、個々の能力に依存する場面も多く、勝ちパターンを確立するまでには至っていない。

 基本布陣は固まりつつあるが、毎試合中盤のなかで違った役割をこなすルーニーの起用法が攻撃の鍵になるだけに、欧州CL出場権やFA杯上位進出がかかるシーズン終盤の重要な試合までにベストな布陣を示したい。

 一方、ウェストハムはリーグ最近6試合でわずか1勝も依然としてクラブ史上最高のペースで勝ち点を獲得中。アフリカ・ネーションズ杯でのセネガル代表招集拒否問題でFIFAから罰金処分を受けたサコーも先発に復帰し、サム・アラダイス監督にとってハマーズでのプレミア通算100試合目という節目のゲームで金星を狙う。

 試合序盤にペースを掴んだのはウェストハム。自陣から前線への縦パスを多用し、サイドからクロスを入れるシンプルな攻めで相手を揺さぶる。

 14分、相手のクリアボールに反応したサコーが、エリア手前から右足を振り抜き枠を捉えるも、GKデ・ヘアがセーブ。直後のCKではエリア内のこぼれ球をエネル・バレンシアが足を伸ばして押し込もうとするも、再びスペイン代表守護神に阻まれた。

 攻勢を続けるウェストハムは32分にもセットプレーから決定機。エリア内でフリーになったトムキンスが頭で叩きつけるも、デ・ヘアが足でブロックし得点ならず。リーグ最多のヘディングゴール数を誇るハマーズが、得意の空中戦で相手守備を脅かす。

 互いにゴール前での惜しい場面が少ない45分間だったが、両チームとも球際で強さを見せ、ハイテンポな展開のまま0-0で前半を終えた。

 後半が始まると、ホームのウェストハムがいきなり先制する。49分、エリア手前左のFKからゴール前へ放り込むと、相手のクリアミスを拾ったクヤテがリフティングで体勢を整え、振り向きざまに右足でゴールに叩き込んだ。

 この日のユナイテッドアタッカー陣は、屈強な相手守備に苦闘。同点に追いつかなければならない焦りからか、ミドルシュートを大きく枠外へ飛ばす場面が目立つ。72分にはヤヌザイからフェライニに代え、パワープレーに活路を見出そうとする。

 するとユナイテッドは77分にビッグチャンス。後方からのロングパスを味方に落としたファルカオが、リターンをもらうとゴール前でフリーに。しかし、飛び出した相手GKと交錯し、ゴール左へ外してしまう。

 83分には、ブリントの縦パスからファルカオの落としをファン・ペルシーが左足一閃。GKアドリアンがかろうじて右足で防ぎ、ゴールをこじ開けられない。

 しかし、後半アディショナルタイムにユナイテッドイレブンに歓喜の瞬間が訪れる。後方からエリア内にロングボールを放り込むと、相手DFのクリアミスを拾ったブリントが左足でゴール右隅に起死回生の同点弾。試合はこのまま1-1の引き分けで終了した。

 ユナイテッドはアウェイで貴重な勝ち点1を獲得。次節はホームで昇格組のバーンリーと対戦する。一方、終了間際の失点で勝利を逃したウェストハムは、アラダイス監督の記念試合を白星で飾ることが出来ず。次節は敵地でサウサンプトンとの試合に臨む。

【了】

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