日テレ・ベレーザMF長谷川唯が感じた“世界レベル”。ドイツ強豪クラブの練習参加で得たものとは

皇后杯を制した直後、日テレ・ベレーザのMF長谷川唯はドイツの強豪クラブから練習参加のオファーを受けた。チームではすでに中心選手として活躍している18歳のホープは、現地で自分の持ち味を出し、課題も見つけてきた。

2015年02月15日(Sun)11時30分配信

text by 青木務 photo Getty Images
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皇后杯で爆発した得点感覚

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MF長谷川唯はドイツの強豪ポツダムの練習に参加した【写真:Getty Images】

 なでしこリーグのベレーザは今シーズン、森栄次新監督の下、5年ぶりのリーグ優勝を目指す。

 昨シーズンはリーグ戦2位に終わったものの、10代後半から20代前半の若手は着実に成長を遂げていた。若い才能が存分に躍動し、中堅・ベテランが牽引する。バランスの取れたチームは、年末から行われた皇后杯で勝ち進み、元日の決勝では浦和レッズレディースを下して2009年大会以来の優勝を果たした。

 若手の成長が著しいチームにあって、長谷川唯の存在も大きくなっている。昨年はU-17女子W杯を制し世界の頂点に立ち、自身はシルバーボール賞を受賞した。

 同大会で長谷川は、正確な技術とパスセンスで攻撃を操った。周囲を生かすことに主眼を置いたプレーが目立ったが、元々はゴールへの意欲が非常に強い選手だ。世界一になった後に話を聞いた時には、得点が少なかったことを課題として挙げていた。

 華奢ではあるが、遠目からでも強烈なシュートを枠に飛ばすことができる。キックの質は非常に高く、ゴール前での落ち着きも備える。

 長谷川は高校2年に上がった2013年から本格的にベレーザでプレーするようになった。寺谷真弓監督(当時)は長谷川を攻撃の中心の一人に据え、チームを作ってきた。だが、アシストなどで得点に関与することはあっても、本人が待望するゴールが生まれることはなかった。一昨年、昨年と2年続けてリーグ無得点に終わっている。ゴールへのビジョンが明確な長谷川にとっては悔しい結果である。

 だが、最終的に優勝することになる皇后杯では得点能力が爆発。準決勝では3人目の動きから阪口夢穂のパスに抜け出し、鮮やかなゴールを決めて見せた。

 不発に終わった決勝戦にしても、抜け目なくスペースに侵入して決定機を作った。後半終盤には、ショートカウンターから持ち込みシュートを放った。

「スピードを上げていったんですけど、自分が思っているより足も疲れていて、あんまり踏ん張れてなかったですね」と振り返ったが、あの時間帯にチャンスを見逃さず全速力で駆け上がった点は評価すべきだろう。

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